2016年12月29日木曜日

メディアのあげる今年のニュース

今回は新聞各社がとりあげた10大ニュースの1位を
展望してみます。

讀賣新聞
熊本地震、50人死亡

産経新聞
天皇陛下 譲位のご意向  

毎日新聞
天皇陛下退位のご意向

朝日新聞
震度7を2度記録した熊本地震

熊本地震と天皇陛下の生前退位に割れているようです。
熊本地震に関しては、東日本大震災や阪神大震災と比べ
被害が小さかったものの、過去に地震のなかった地域が
大災害に見舞われるという衝撃的なもので、改めて
日本で生きる以上地震からは逃れられないことを
突きつけられた出来事でした。

しかし生前退位はトップにすべきニュースでしょうか?
昭和天皇は戦争を経て在位の時に日本国憲法が制定され
「天皇は日本国民の象徴」という立場になりました。
象徴なのでそこには人権は存在せず、自分の意思を
発することはできません。この状態が何代も続いた後に
「生前退位のご意向」であれば大ニュースなのですが
次の天皇陛下のお考えなわけですから、長い歴史を考えると
そんなに騒ぎ立てることではないと思います。
むしろこのお考えによって生前退位が実現した時が
その年を代表するニュースだと思います。

暗いニュースが多い中、各社共通の明るいニュースが
「リオ五輪史上最多のメダル数」
といった内容の記事ですが、逆にこれが気になります。
確かにメダルの数は多いのですが、金メダルの数は
1964年東京と2004年アテネの16個より4個少ない
12個なのです。2020年開催国となる日本としては
メダル総数も必要ですが、金メダルの数が16を超えないと
盛り上がりに欠ける気がします。