2017年1月7日土曜日

トヨタの見通しの甘さ

トランプ「メキシコに工場つくるな!」
トヨタ「我社はアメリカの雇用に貢献してる」
というやりとりが先日ありました。
もちろん直接言い合っているわけではありません。
このトヨタの反論について、よかったと日本のメディアは
讃えていますが、アメリカ人雇用者を人質にとったような
発言とネットでは叩かれていて、とりあえず株価は
下がりました。

私はこのトヨタの対応は間違っていると思います。
トランプ氏が「そんなの知るかよ」と言えば
終わってしまうリスクがあります。
トヨタが潰れてもそれ以上にGMやフォードなどの
自動車メーカーが雇用を確保すれば、アメリカの
失業率は減るからです。

大統領になったからといって夜中のツイッターを
急にやめられるものでしょうか?
絶対にありえません。その例が橋下前大阪市長です。
彼は市長になってからも度々ツイッターで暴言まがいの
ことを発信してトラブルをおこしています。
周囲との関係をむちゃくちゃにしているものの
トランプ氏の言うことは正論です。
「午前3時のトランプ」は大統領になったあとこそが
本番と言えます。

つまり今回は「トヨタの見通しの甘さ」につきます。
発言のの最後に嘘でもいいから
「我々にはアメリカで新しい工場をつくる用意がある」
と言うべきでした。
新政権発足後、それで儲かると見通せれば本当につくり、
たいした効果が認められないと判断すれば、日本から
10億円貰っといて少女像を飾る韓国のような
対応をすればよかったのです。
すでに雇用に貢献しているだけの発言で納得してもらえるのは
法人税下げて規制も緩和するから給料あげてください
という安倍政権には通用しても、海外では通用しません。
また、それだけの発言だったことで、今後の交渉の選択肢が
減ることも考慮されていません。

見通しの甘さはトヨタだけの話ではありません。
ここを臨機応変に対応できないと、トランプ大統領就任で
日本の株価だ暴落は免れません。