2016年9月29日木曜日

成果主義ということば

今日の国会で「成果主義はやめるべき」とかいう
代表質問がありました。
そもそも「成果主義」とはビジネス用語で、企業の中で
使われる言葉であって、国会でとりあげる言葉では
ありません。
ではなぜ国会でとりあげられているのか?
自民党が経済団体から「成果主義」で賃金を決めて
残業代を廃止したいという話を聞いているからです。
成果による賃金を払うのは企業の体系であって、
それで勤務時間や休憩時間を柔軟にするように
国に求めるのは、関連しているようで、全然関係
ありません。

アベノミクスが批判されたり、成功しないのは、
野党が批判するとおり、安倍総理や自民党とその
関連団体全体的に、上から目線で経済を好循環
させようとしているからです。
通常でも成果主義は国会で議論することではありません。
仕事のできる人間もいれば、できない人間もいて
人間は様々です。国全体の景気をよくする、総活躍
社会を目指す政権が「成果主義」に耳を傾けるなど
言語道断です。そんな時間があれば、ひとりでも
働きやすい環境を整備することが重要です。

日銀がお金を大増刷して国の借金をちゃらにして
ある程度の年金備蓄を充填させます。
そのうえで、皇居を京都に、首都を大阪に移転します。
これで、地方からの人口流出に歯止めがかかり
強引ながら、景気はよくなります。
しかし、そこから先も経済を安定させるには、
たとえば能力ある人が10分かかる作業を30分
かかってしまう能力のない人でも、楽しく仕事が
できるような流れにもっていかなくてはありません。
それも企業の仕事です。
しかし国が成果主義ということばに耳を傾けているうちは
企業がやるべきことをしなくなってしまい、国や日銀が
どんな手をうっても、経済が好循環なんてありえないのです。