2016年9月20日火曜日

汚染の上になりたっている事実(後編)

私の住む大阪市港区のお隣の大正区に昭和山と
呼ばれる場所があるのをご存知でしょうか?
標高33メートルですが、実は正式には山ではありません。
高度成長期に地下鉄工事で削った土砂を中心とした
ゴミを積みあげて土と樹木でコーティングした山です。

ダイオキシンを含む産業廃棄物を神戸から豊能町に
返還される事件など産業廃棄物投棄の問題をよく聞きます。
しかし産業廃棄物に関する法律は昭和45年にでき
それまでは生ごみも産廃もすべて同じゴミでした。
つまり昭和44年造成の昭和山のゴミが有害か無害かは
今となってはわかりません。
実はこれを上回るゴミの山が鶴見緑地に存在し、
1990年には花の万国博覧会が開催され半年間で
のべ2300万人がゴミの山とも知らず訪れました。

昭和山と鶴見新山はもちろん山ではないのですが
天王寺区の茶臼山(26メートル)、住吉区の帝塚山(20メートル)
生野区の御勝山、阿倍野区の聖天山(14メートル)
港区の天保山が大阪市の山の高さベスト5なので
実際の山より高いことになります。
ちなみに八幡屋公園グリーンヒルズは22メートルです。

東京築地市場の移転先の豊洲に関しては、食を扱うわけで
大阪の人工山といっしょにしてはいけませんが、
日本のいたるところで汚染の上で生活している可能性が
あることは事実です。
もちろん、これからは環境問題には厳しく対応しなければ
なりませんが、過敏になりすぎることもどうかと思います。