2016年9月19日月曜日

汚染の上になりたっている事実(前編)

豊洲市場の土壌汚染問題で盛土がなされていなかったため
石原元東京都知事まで巻き込んでの大問題となっています。
しかしこれは、ネタにこまったメディアの飯の種にしか
思えません。
もちろん毎回申している通り、2年間のモニタリング後の
審査で移転にGOを出さないといけないので、再度盛土の
なされていなかった地下のモニタリングを開始し、再来年の
判断になるのが筋だと思いますが、過剰に騒ぐのもどうかと
思います。東京都としては移転して2020年までに今の築地
市場に道路を引かないと、いろいろとマズいことになるので
慌てています。「今回白紙にしておかないといけませんよ」
というプレッシャーをかける意味ならいいのですが。。。

そもそも築地跡地に普通の道路を引くなら1年もかからない
はずです。お金をかけて地下に道路を通そうとするから
いけないのです。
なぜ地下に道路を通す必要があるのでしょうかか?
ひとつは、利権問題です。高度な工事を依頼することで
大きなお金がゼネコンにまわせます。オリンピックのため
という理由のあるこのタイミングだからこそ、大きなお金を
扱うことができ、その陰では必ず利益を得ている人がいます。
ふたつめは道路を地下に通すことによって、築地跡地と
その先の価値をつりあげられるからです。

東京の人以外はご存知ないかもしれませんが、築地市場は
銀座、新橋の東側、汐留の隣りにあります。「築地」と言うと
下町や埋め立て地にあるイメージですが、実は東京の
一等地にあるのです。
だから、東京都が市場を奥に移動させて、そこをオフィス街に
再開発したいという気持ちはうなづけます。
つまり築地移転は築地市場のためではなく東京都のための
事業なのです。















(青線が予定される道路、赤線が地下部分です。)

首都一極集中が加速する今、移転は当然の流れです。
移転してはいけないとは思いません。
そもそも築地市場の土壌が清潔な場所とも言い切れません。
私たち関西人は汚染されていようがいまいがどうでも
いいことですが、実は大阪の土壌も結構怪しいのを
ご存知でしょうか?