2016年8月13日土曜日

BRICSの課題

BRICSとは、2000年代以降著しい経済発展を遂げている
ブラジル、ロシア、インド、中国の4ヶ国の総称でBRICとも
呼ばれ、BRICs4ヶ国に南アフリカ共和国を加えた5ヶ国は、
BRICSと総称されています。

BRICSのうちブラジルはバイオ燃料となる穀物など
1次産業の輸出で、ロシアと南アフリカは天然資源で近年
発展を遂げました。しかしこれらの要因で発展してきたのは
バブル的なものであり、本当の発展とは言えません。

中国は膨大で格安な労働力を武器に高度成長を得ましたが
人件費が上昇した結果「格安労働力」の地位を東南アジアに
奪われました。しかし、中国の場合は所得を蓄えた国民の
購買力で今も経済は順調と言えます。

インドはアメリカのIT雇用を奪う形でIT国家として発展するものの
インフラ整備の遅れで発展に至っていないのが現状です。

一時期は欧米や日本を越えると言われていましたが、
中国以外は思うように発展していません。
経済発展を武器の一つと考えて、力による現状変更を狙う
中国にも今後順調に発展するとは思えません。

BRICSが本当に発展するにはまず国家そのものが
先進国レベルになることが必用です。
たとえば中国は共産党の一党支配がなくなれば、課題も
なくなります。
それぞれの国がそれぞれの国内問題を後回しにして
経済発展のみを優先するから、一線が越えられないのです。