2015年10月28日水曜日

甲子園球場のカラクリ

東京ド 中堅122m 両翼100m 左右中間110m フェンス4.24m
甲子園 中堅118m 両翼95m 左右中間118m フェンス2.6m
神宮 中堅120m 両翼97.5m 左右中間112.3m フェンス3.3m
MAZDA 中堅122m 左翼101m 右翼100m 左右中間116m フェンス2.5~3.6m
横浜 中堅117.7m 両翼94.2m 左右中間111.4m フェンス5.0~5.3m
ナゴヤ 中堅122m 両翼100m 左右中間116m フェンス4.8m

昨夜、ヤクルトの山田選手が日本シリーズ初の
3打席連続ホームランを放った後、ネットで
大きく盛り上がった中、このような球場の
サイズの書込みを多々見つけました。
意図はわかりませんが、近年野球場が広く
なってきている中で、立派な記録だと思います。

そんな中、この比較から甲子園球場は狭いと
勘違いする人が多いようです。
私も日本の野球場基準に満たない両翼95mと
中堅118mというサイズは不満です。
しかし、狭いわけではありません。
事実山田選手の今シーズン神宮球場以外の
本塁打は、広島と横浜が3本、東京、名古屋
ドームが2本ありますが、甲子園は1本だけで
これは交流戦の西武、大阪、ヤフオクドームと
同じ数値です。これは他のホームランバッター
にもあてはまり、実際にグランドに立った人は
甲子園の広さは実感しているはずです。

では、数字が12球団随一の低さなのに、
なぜ広いのでしょうか?
甲子園は両翼95mではありますが、本塁から
見て、両翼から4mほど中堅に寄るだけで
本塁からフェンスの距離が100mに達するのです。

下図はGooglemapからの引用です。これを印刷して
本塁から左翼が95mとして実際に定規で測って
みました。
①が本塁②が左翼ポールです。拡大図③が本塁から
100mの地点です。
これより遠くにある外野スタンドにホームランを
打つ場合は最低110m飛距離がないとホームラン
にはならないのです。
実は「甲子園球場」こそ、とんでもないカラクリ
球場だったのです。
かのベイブルースが甲子園球場のグランドに
立った時「Too large」と言ったのが頷けます。

googlemapを180度回転させた「阪神甲子園球場」の画像

googlemapを180度回転させた「阪神甲子園球場」の左翼拡大画像