2015年10月2日金曜日

中国人観光客 得をするところとしないところ

中国版ゴールデンウィークである「国慶節」の最中
「爆買い」などのニュースをよく聞きます。
実際政府が日本発表した景気動向は中国の影響で
全体でマイナスにあるものの、爆買いで百貨店などの
販売売り上げは落ちていないと言い、良くも悪くも
中国の影響は大きいようです。

しかし、中国人旅行者には大きなクセがあります。
爆買、爆買とニュースで言っているからと言っても
なんでもかんでも爆買いしているわけではありません。
以前にも言った通り、中国人ツアーは高級ホテルに
ひとり5,000円程度で1泊1朝食で宿泊し、朝食の
バイキングの光景はアマゾン川のピラニアの如くです。

彼らはドラッグストア、家電量販店などに気まぐれで
行っているわけでなく、事前に情報を仕入れて狙って
買物をしていることがほとんどです。
それらの価格はある程度決まっているので、どんどん
買います。
その一方でホテル、貸切バスなどの値段が不透明で
旅行社が手配しているものに関しては、徹底的な
日本国内では違法ともいえる低価格が現状です。

中国の旅行社が日本のホテルや貸切バスを手配
する際は、大量に仕入をする代わりに、徹底的に
値切っているのです。その金額は日本人の理解を
超えるものです。
しかしホテルや貸切バス会社からすれば稼働率を
あげるためには必須のお客様ですから、それぞれ
持久戦のように値段を下げます。
問題はマナーの悪い中国人をいかに現場で
トラブルなく潤滑に処理するかです。
たとえばホテルに関しては、一流ホテルに相応しくない
服装や態度の中国人を大量にロビーを占拠させない
ために、中国人ツアー専門のロビーを設けるホテル
もあります。貸切バスでは集合時間に遅れる中国人
を見越して、同行する通訳ガイドが予め旅行者の
携帯番号を登録しているようです。

それでもトラブルは絶えず、貸切バスに於いては
集合時間の遅れが運行計画の遅れとなり、
乗務員の労働時間が国の基準を大幅に上回る
ことが日常茶飯事おきています。

日本に利益をもたらす中国人旅行者に対して
国は水を差したくないところでしょうけれど
実態をよく把握していないと、大きな問題が
おきることは必至です。