2017年2月7日火曜日

アベノミクスの目論見と現実

文科省天下り問題で衆議院予算委員会が炎上してる中、
アベノミクスについて振り返ります。

第2次安倍内閣誕生前に、消費税増税が決まります。
アベノミクスは物価を上昇させることにより、消費税増税分
の痛みに対し和らぐことが目的でした。
極端な話、100万円の貰って10%払うのと1000万円貰って
10%払うのでは後者の方が痛みを感じないですよね?

アベノミクスは単純に言うと、政府から独立した機関である
「日本銀行」に政府と同じ考えの総裁を据え、運高是正した
うえで、法人税減税や規制緩和などをして企業が利益を
出しやすい環境をつくり企業を儲けさせます。
そのうえで、企業に賃金アップしてもらい、賃金があがった
国民がたくさん買物をすることによってモノに対して
需要が増えるからモノの価格が上がります。
モノの価格があがるので、作っている会社は儲かり
さらに給料があがりさらに買物をして・・・というシナリオ
でした。

企業が儲かるところまでは予定どおりでしたが、
儲けた企業は将来の不安から社員のベースアップを
抑えるだけでなく、設備投資もせず蓄えてしまう傾向が
あるので、お金が循環せず景気はよくなりません。
加えて規制緩和により、たとえば電力自由化で電気料金が
下がるなど、ますますデフレが進んでいます。
大阪の地下鉄も今までが高すぎたのではありますが、
1区につづき2区料金も10円値下げになるそうです。

「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれは物価上昇させていたら、いつのまにか下がっていた』
な… 何を言ってるのか わからねーと思うが
おれも何をされたのかわからなかった…」
これが安倍総理の心中かもしれません。