2017年2月17日金曜日

東芝がダメになった理由

東芝がダメになった理由
ひとことで言って、原子力発電を柱としたからです。

2011年の東日本大震災で福島第一原子力発電所が
津波被害で電源喪失して、メルトダウンをおこしました。
この件から日本では、原子力発電に変わる自然エネルギー
への道を模索し始めます。
しかし太陽光発電はリスクも多く進みません。
メタンハイドレードなど次のメインエネルギー候補は
あがっていますがまだ決まりません。
だからと言って原発再稼働はほぼされず、今の日本は
火力発電がメインエネルギー源です。

東芝は日本の企業でありながら、稼働が難しいくなっている
原子力発電事業に力を入れました。
アメリカの子会社がライバル会社を2015年に買収し
半導体と原子力事業を経営の柱とすることを決めました。
しかし、日本の原発事故の影響はアメリカまで波及しており、
規格が厳しくなったことから、各国の原子力事業者は
総じて経営が困難になってきています。
日本から遠いところの問題が原因ならともかく
日本でおこった原発事故を軽視した結果ダメになったのです。

グローバル社会に翻弄されたシャープの経営難とは違い
東芝の失敗は完全に凡ミスです。
しかも日本の企業でありながらお金に目がくらみ、
そのお膝元の状況が見えていないのです。

もう東芝はダメです。
原子力事業を死守するよりも倒産させるべきです。
日本の半導体技術、技術者が海外に流出し、シェアが落ちる前に
日本政府は支援すべきです。