2015年11月9日月曜日

江夏豊と藤浪晋太郎

阪神ファンの私としては、現在有能な若手選手は
藤浪晋太郎投手ただひとりです。
突出した才能のある選手だけにファンの思いも
様々で、ネット掲示板が荒れる話題はたいてい
藤浪、伊東、梅野選手のいずれかです。

藤浪投手に対してファンが議論を熱くする争点は
投球数が多いか否かです。
本人も自覚のとおり、コントロールを乱して投球数が
多くなり、6回で100球というパターンが多いのですが
中継ぎ投手が頼りないため7、8イニングで120から
130球投げることが多いのです。しかも頼りにできる
先発投手が今季は4人しかいなかったため、通常
中6日間隔で登板するところを中4日ということも
ありました。
酷使しすぎではないかという意見に対し、まだまだ
投げさせるべきという意見がぶつかり熱くなるのです。

私は将来藤浪投手がメジャーリーグを目指すなら
中4日間隔でも投げていくべきだと思います。
メジャーは中4日で100球投げるのが常識です。
そして、この世界基準を満たすためにも、来年は
7イニング100球になるような投球をしてほしいと
思います。

藤浪投手が3年目にしてエースの称号を得たのですが
1968年阪神タイガースでは江夏投手がシーズン最多
奪三振記録を樹立しました。
そのシーズン江夏投手はプロ2年目の20歳でしたが
今季の藤浪投手より130イニング多い329回投げ
25勝12敗で奪三振401は今後も越えることの不可能な
日本記録です。

そんな江夏投手ですが、奪三振記録更新の逸話が
あります。
記録更新のかかる試合が巨人戦だったため、王選手か
長嶋選手から三振を獲って記録更新を目論んだのです。
そのため3番打者の王選手に打席がまわるまで
下位打線から三振をとらず敢えて打たせてとる投球を
したとのことです。
私が藤浪投手に目指してほしいのはこの打たせてとる
投球術です。
広島の前田投手や日本ハムの大谷投手は直球にも
強弱があり、ここぞという時以外はパワーセーブして
います。三振も外野フライもアウトにはかわりないのです。

現在は故障もなく、体力があるので終盤も155km/h
記録できていますが、長く活躍して名前を残すためにも
是非来シーズンは強弱をつけて、200イニング15勝
以上を達成して欲しく思います。