2017年11月28日火曜日

国が主導する強引な羽田空港の運用

いやはや、某テレビ番組で
はじめて知りました。
羽田空港が発着便数を増やすために、
一部時間帯で渋谷、新宿などの東京都心
上空を着陸コースにしようとしている
ようです。

私が知らなかったのは当然かも
しれません。国土交通省は該当する
地元には説得のための説明などを
しているようですが、大々的な計画の
発表を控えているからです。


























これが国交省のwebページです。
発着を増やすにあたっての計画ルートは
トップページにはなく、なぜか
「伊丹空港や福岡空港は市街地を飛行しています」
アピールが飛行ルート図と共に載っています。

















リンクをたどると羽田の着陸ルートを
どうしようとしているかの目論みが
表示される仕組みのサイトです。

これをとりあげた番組で、経済評論家は
観光地を日本各地へ分散させるため
政府が導入しようとしている、出国時に
かかる税金「出国税」を羽田空港から
出国時は5000円、成田からなら
3000円と差別化をはかればよいと
提言したのに対し、導入賛成派は
「税金だからそれは無理」という考え方で
国も同意見でしょう。

もちろん、安全面や環境面でもよろしくない
ことです。
伊丹空港は市街地ルートをやめるために、
海上ルートの関西空港をつくり、
(国内線は現在も運行していますが・・・)
福岡空港も移転計画があります。
これは世界の航空業界が市街地上空を
離陸・着陸ルートにする空港をやめていく
方向になっているためで、羽田空港は
まさに時代に逆行しようとしています。
わかり易く言えば、「環境破壊になるから
二酸化炭素排出削減しましょう」と言う
世界から無視しているアメリカみたいな
ものです。

経済的にも羽田空港だけに人気が集まった
ところで波及効果は限られます。
「アベノミクス」を成功させて
景気上昇を実現に近づけたいならば
日銀が何かするよりも、出国税を出国する
空港によって変えることにより、出国する
空港を全国に分散させるほうが、よほど
効果があると思うのですが。。。