2017年10月12日木曜日

デジタルタコグラフの危険性

神奈川県内の東名高速道路において
追い越し車線で車を停止させた後
後ろからトラックが追突して停止
させられた車の2名が死亡した事件
で、車を停止させた男が逮捕され
ました。
この事件をワイドショーが解説
して、これ以外にも危険運転は
多くあると、動画サイトにアップ
された映像を解説していました。
その中で、ひとつ補足したい点が
あります。
もちろん、煽るほうが煽られる
ほうより悪いのですが、
煽られる方がすべて悪くないわけでは
ありません。
その一例がトラックやバスに搭載された
「デジタルタコグラフ」です。

トラック、バス、タクシーなどの
業務用自動車には「デジタルタコグラフ」
が搭載されています。
「デジタルタコグラフ」には運転する
自動車の速度、エンジン回転数、距離が
記録されており、GPSと組み合わせて
運行後にどの道をどれくらいの速度で
走行したかも地図上で再現可能です。
乗務員を運行管理する必須アイテム
なのですが、時速100キロを
超えなければデジタルタコグラフに
速度超過警告が表示されないケースが
多いため、制限速度が時速70キロで
あろうが、時速80キロであろうが、
トラック、バスの乗務員は
時速100キロを超えないギリギリの
速度で走行するケースが多いのです。

逆に言うと、道路状況を無視して
時速100キロ以内で走ろうとするため
強引な追い越しをします。
たとえば時速80キロで走る車があれば
後ろから追い越そうとする車がいても
追い越し車線に飛び出てしまいます。

安全のための装備が
事故の原因になるかもしれないのです。