2017年7月14日金曜日

またまたコケそうな大阪都構想





















これは、前の大阪都構想実現のため
大阪市を5つの特別区にする住民投票
の時の区割り案です。





















こちらが今回報道された新たな
特別区の区割り案です。

私は何度も言っていますが、
「大阪」という街の成り立ちを
考えると、これは間違いです。
「水の都・大阪」は埋め立てられて
減ってはいるものの、河川が
街の構成の中で重要な意味を
もっています。
そのうえで、区割りを考える時、
まず淀川以北を「淀川区」として
淀川以南をどうするか考えるのが
基本です。

そんな中、画像の3つの区切り案
には共通した謎があります。
どのように分割しても「東淀川区」
が「北区」と同じ区になっている
ことです。
大阪市最大の区は「北区」です。
区割り案には東淀川区の何らかの
思惑が入っていると考えるのが
普通です。

人口のバランスと言っているよう
ですが、西区が人口急増で、
小学校が児童受け入れの限界に
きているように、今バランスが
よろしくとも、20年、30年後
バランスが保たれているとは
限りません。

私は最初「大阪都構想」に賛成
していましたが、いろいろ
見ているうちに、反対に傾きつつ
あります。
大阪府と大阪市の2重行政に
問題があるのはわかりますが
大阪市をなくしたところで、
豊中市も東大阪市も残るのです。
結局は大阪府の権限が大きくなる
だけで、大阪市に何のメリットもなく、
大阪府と大阪市以外の2重行政という
新しい課題が誕生するだけです。

大阪市を特別区にするのではなく
大阪府をなくした方が話が早い
ような気がします。