2017年6月11日日曜日

貨物運送取材の過ち

昨日、貨物運送事業の問題点を取材する番組を
見ました。
最近になってヤマト運輸が労働者不足から
仕事の受注を制限し、雇用についても週休3日を
検討したりという動きから、注目されています。

番組では重大事故を起こした乗務員の所属する
運送会社が「管理は運転手に任せている」などと
ふざけた発言をしていました。
そのうえで、運行スケジュールを説明して
経費節減のため高速道路を使わなかったり
仕事を効率よくこなすために、帰りも荷物を
運ぶためにさらに遠いところへ回送して、距離を
たくさん走らないといけない現状を生々しく
伝えるため、実際のトラック走行中に運転手から
話しを聞いていました。

しかし私の記憶では、営業貨物車両に第3者を
乗車させることは違反であったと思います。
現状を視聴者にわかりやすく伝えたい思いは
わかりますが、コンポライアンスに準じてお願い
したいものです。
ちなみに旅行業者も知らないかもしれませんが
観光バスで観光地で降車後、荷物だけホテルへ
運ぶことも違反です。

この報道番組でA社が運送できなくて困っている
仕事を4万円で受け、B社に4万2千円でまわす
「水屋」と呼ばれている人をとりあげていました。
これはトラックだけでなくバス業界にも存在します。
「ブローカー」と呼ばれる法的には旅行業者です。
旅行業免許をもっていれば、一般のバス会社でも
やっています。
「水屋」に対して悪しき者という目で番組は
見ていたようですが、需要は多いが、規制は厳しく
なる今後は、こういうポジションは必用です。
小泉内閣でつくった規制緩和という過ちを
安倍内閣の一億総活躍のもとで取り戻してほしい
ものです。