2017年5月23日火曜日

「地下鉄・なにわ筋線」構想が原因で大阪維新の会はダメになっていく

まず言っておきますが、私は大阪維新の会を
指示する者のひとりです。
橋下徹氏が大阪市長を辞職した後も、逆に
これで維新が勢力を拡大し、いずれは国政に
影響を与える政党となり、その頃には
「真実の大阪都構想」が実現するものと
思っていました。
しかし、ここにきて焦げ臭くなってきています。

そのひとつが「地下鉄・なにわ筋線」構想です。
橋下氏がリニアで関空~大阪市内所要時間10分で
結ぶ構想を描いていました。これが現実的ではないが
訪日旅行者急増でアクセスの改善が必用ということで
「地下鉄・なにわ筋線」構想が急浮上している
わけですが、これはここで何度も説明している
とおり失敗します。

関空のアクセスが多少便利になったところで
所要時間は30分以上、乗降などしているうちに
新大阪と関空は実質1時間近くかかります。
新線がよくとも既存路線でスピードアップが
できないためです。

たとえば難波で乗り換えて新大阪までの
アクセスだと、難波でいくらかの経済効果が
現れているはずですが、これが減少します。
外国人旅行も日程次第で今後心斎橋・道頓堀
は行程カットとなる可能性があります。
南海とJRは維新の会が線路を作ってくれるのなら
と乗り気満々ですが、おそらくお金は出しません。
つまり大阪の税金で新線を作りながら
大阪の経済効果をマイナスにしてしまう
「なにわ筋線マジック」です。
不便だからこそ経済効果が生まれているわけで
本気でアクセスを考えるなら、それこそリニアを
つくるべきと思います。
またなにわ筋線が地下鉄のライバルになるなどと
わけのわからない報道もありますが、単体は
絶対に巨額の赤字を残します。
京阪中之島駅でなにわ筋線に乗り換えて
新大阪、梅田、なんばへ行く人の流れが
どう考えても私に浮かびません。
西本町駅も1日1万人以上利用される
でしょうか?

万博は何度も言う通りテーマが悪いので
フランスはもちろんロシアにも負けるかも
しれません。
「最初から負けることは考えていません」
と松井知事は言いますが、万博がポシャった
場合のIR構想も考えておかないと、IRが
コケた場合は維新の会どころか大阪自体もダメに
なっちゃいます。