2017年5月19日金曜日

新陳代謝の進まない大阪

よくここで、大阪の都市計画について批判させて
いただいています。
東京と違い税収があがらないため、赤字財政が
蔓延してそれどころでないのはわかります。
そんな中、今日は具体的にその一例をご紹介
させていただきます。

大阪ドームからなみはや大橋へ続く「尻無川」は
昭和の高度成長期を支える貨物港のひとつでした。
その後貨物拠点は南港、北港へと移動していますが、
今でも安治川、木津川とともに工場や倉庫が
多数存在します。













そこに大きな工場があり工場から道路を跨いで
尻無川までクレーンが伸びていました。
工場で作った鋼材を次々にトラックに搭載して
います。昔はもう少し小さい鋼材を川まで
クレーンでだして船に搭載していたのが、
鋼材が大きくなりクレーンをグレードアップ
したものの、川幅が小さいので、船が大きく
できず、陸上輸送の経費と時間が削減された
ことから、こうなったのでしょうか?
どう見てもこの工場、尻無川沿いでなく、
南港や北港の広いところに存在すべき
ミスマッチな感が否めません。

尻無川沿いは港区も大正区も住宅が増え
工場に大きなトラックが入る環境ではありません。
私の知るある会社は港区拠点だったものが
拡張に港区では対応できず、尼崎市の臨海地区に
分社、将来は本社を移す計画もあります。
そうなれば大阪の税収はますます減ります。

計画というソフトがままならないのに、
ゴミ処理問題から臨海地区の埋立が一方的に
進んではいけません。
埋立て新しい土地を作ったなら、そこへ
工場が移転し良いように対策を講じるべき
です。