2016年7月21日木曜日

リニア新幹線延伸計画での関西の主張はすべて間違っている

JR東海社長が記者会見で、リニア新幹線名古屋以西の
計画について、奈良市付近を通り、新大阪駅までを想定して
いることを明らかにしました。
















これに対して関西からは
京都駅を経由すべきだ
新大阪駅ではなく大阪駅とすべきだ
関西空港へのアクセスを考慮すべきだ
などと批判があがっています。

しかし、これらの意見はすべて合理的ではありません。
明治から昭和初期にかけて鉄道が日本各地に敷かれ
まだ自動車が普及していない時代に、全国の交通網は
整備されていきましたが、もう時代は変わっています。
土地などの問題で駅も地下深く、予算やスピードの
点から最短距離をとる今回の計画からはJR東海の
言っていることに大きな誤りはありません。
逆に関西が言う批判が間違っているのです。

京都駅、大阪駅を通らない、関西空港とのアクセスが
不便だというのなら、JR東海に頼らず、関西経済界と
JR西日本がそれを補完する鉄道網を整備すれば
よいのです。
北陸新幹線の敦賀~新大阪の計画がなかなか
進みませんが、これを早期に決着させるべきです。
そのうえで新大阪~大阪~関西空港へ延伸させれば
よいだけの話です。リニア新幹線が京都駅に乗り入れれば
JR西日本の利益になりませんが、新大阪から乗換と
なればJR西日本も少なからず利益は上がります。
リニア新幹線の駅が大阪駅だと日本が東京に一極集中
しているように、大阪も大阪駅一極集中となり、
今後の大阪の発展の妨げにもなります。
関西空港はアクセスを考慮するだけではなく、国に
はたらきかけて、着陸料減額の交渉をし、営業努力をして
国際線の着陸料金をゼロに近くして本数を呼び込む
ことのほうが重要です。