2016年4月25日月曜日

JR福知山線脱線事故から11年

JR福知山線塚口駅 - 尼崎駅間の列車脱線事故から
今日で11年ということで、記念式典が行われました。

前例のない熊本地震の倍以上の107名の死者数でしたが
今日のニュースではオリンピックの新エンブレム決定も
あり、あまり取り扱いは大きくありませんでした。
確かに10年以上過ぎた事故ではありますが、今も
続いている案件ではあります。

まず、大阪近郊区間でありながらATSを整備していなかった
この事故がJR西日本が今も停滞する原因となったことです。
国鉄からJRとなって東京の山手線は3世代目の車両が
運行を始めたのに対し、大阪環状線はようやく初代がデビュー
しようとするのもこの事故が影響しています。
北陸新幹線が新大阪から敦賀まで着工が遅れているのも
この事故の影響です。

この事故自体もまだ収束していません。
事故が起きた現場のマンションを保存することは決まって
いるのですが、車両をどうするかは、遺族の間でも話が
まとまっていないので、宙に浮いたままです。
その車輛自体も老朽化が進み、いざ保存するとなっても
できるのかどうかわかりません。

東日本大震災の原発事故と比べれば、事故の規模は
大きくないのですが、鉄道のの大事故は、今後世界へ
進出しようとする中では、厳しいものですし、この事故に
ついては、今後も4月25日だけでもいいので、考えて
いかねばならない問題だと思います。