2016年4月28日木曜日

関西空港のアクセス問題

北陸新幹線の大阪~敦賀間のルートは定まらないものの
新大阪発ということは決定し、天王寺を経て関西空港へ
直結することはなくなりました。

しかし、関西空港への所要時間の長さは利便性の悪さで
あり、外国人観光客のように、たまに関西空港を利用する
人にとってはそう問題ないのかもしれませんが、国内、
特に関西圏の人にとっては利用しずらい原因になっています。

この解決策として一番簡単なのは、大阪市街から関西空港
までリニアモーターを新設して数分で結ぶことです。
しかし、未だに新型車両を環状線に導入できないJR西日本
にそんな財力も思考もありません。
せめて、環状線の福島~新今宮を複々線化、阪和線を
全線高架にして「特急はるか」を高速化すればよいのですが
これまた現在のJR西日本にすれば無理難題です。

むしろ一番現実味があるのは南海電鉄高野線岸里玉出と
中百舌鳥間を高架化等により踏切を失くして、泉北高速鉄道
和泉中央から南海井原里間に特急専用線を引いて
京成スカイライナーのように時速160キロ運行をすれば
所要時間25分も可能です。
現在も所要35分で運行しており、10分の短縮でどれだけ
関西空港を身近に感じるかは不透明です。
南海電鉄がこれを踏み切ることにより、南海なんば~梅田
~新大阪構想に大阪市などの協力を得られれば成果は
あがるのですが、博打を打つようなもので、今の南海に
その勇気があるとは思えません。

で、結論なのですが、そもそも大阪駅や新大阪駅を起点に
考えているから、「関西空港のアクセスが悪い」ということに
なっているのではないでしょうか?
東京が日本で一極集中しているように、北海道では札幌が、
九州では福岡が一極集中しています。もっと拡大すると
大阪市ではいつのまにか梅田に一極集中しているのです。
なんばがもっと再開発、活性化されれば、神戸や奈良からも
アクセスがよいので、この問題は薄れると思います。