2015年12月4日金曜日

消える年金

公的年金の積立金を運用する「年金積立金管理運用
独立行政法人(GPIF)」が、先月末発表した2015年
7~9月期の運用実績は7兆8899億円の赤字でした。

マイナンバーで大騒ぎになる昨今、このニュースは
意外と大きくなりません。
1988年忌野清志郎が反原発ソングを声高らかに
歌っているのを冷ややかな目でみている状態なのかも
しれません。

少子高齢化によりこれからの年金収入は減少が続き
支出は増え続けるため、年金受給年齢も引き上げ
られています。今後は70歳以上でないと年金が
受け取れなくなると言われています。
消費税が増税されるのも、早い話が高齢化で不足する
年金、保険、介護の財源のためです。
(政府はそういうふうに言いますが、実際消費税は
半分が地方のもので、福祉のためとは言い切れない
ものの、年金、介護などが消費税収入で賄えていない
のも事実です。念のため財務省のホームページから
の画像を貼りつけます)














こんな中、徴収した年金を少しでも多くする目的から
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が
2001年に発足し、安倍政権になってから運用先
がハイリスクハイリターンへシフトしつつあります。
しかしこれはマネーゲームではありません。
GPIFは世界最大の機関投資家とされていますが
GPIF職員がそのような気で仕事をしているのなら
早急に解散すべきです。

安倍政権を否定するわけではありませんが
GPIFが年金を増やすための機関ではなく、株価を
安定させるための機関とするスタンスなのも納得
できません。

いずれにしろトータルがどうであれ、運用赤字は
許されないのです。われわれ国民はもっとGPIF
を監視して、注目すべきです。