2015年8月8日土曜日

地方交通の運営の難しさ

最近1985年阪神タイガースの日本シリーズを
動画サイトで見る機会があり懐かしく感じて
いました。思えばシリーズ第3戦以来甲子園で
観戦しておりません。
その時わけあって四国の屋島駅付近に住んで
いました。あとで聞いたのですが、その裏にあった
中学校にタレントの松本明子さんが通っていた
そうです。
今日は当時列車を待っている時なぜか警官から
職務質問もされたことのある屋島駅にちなんだ
呟きです。

大阪の鉄道計画の脆弱さを指摘する話をよく
しますが、屋島駅のような地方駅は特に深刻です。
高松市内で高松駅以外ではこの屋島駅と栗林駅
がメインの駅でありながら1日の屋島駅の乗降は
1000人強と大阪で黒字を見込む1万人の10%
にとどまります。有人駅でこの人数では正直経営
は厳しいと思います。

今後JR四国が有人駅で損益を出さないためには
昨年提携したセブンイレブンを駅舎に組み込み
店員に駅業務も兼務させることだと思います。
さらに列車に乗るためだけの駅ではなく、列車に
乗ったついでにプラスアルファのことができるように
しなければならないと思います。
そのためにコンビニだけでなく薬局やカフェなどの
チェーンとも提携して、列車が来るまでに時間を
楽しめる空間にすれば、私が職質を受けたような
雰囲気を払拭できると思います。

また高松市内のコンビニでは見かけませんが、
駅舎に入居するコンビニの駐車場はコイン式
パーキングにして30分以上を有料とします。
これにより駅を活性化して、駅前は乗降場所で
訪問は列車を使用しなければいけないという
位置づけをするのです。

駅舎についてはたいてい土地に余裕があるので
橋上駅にして駅の上にスペースを作れますし
駅前もたいていロータリー程度の広場はあるので
大丈夫かと思います。橋上駅構造にすることにより
駅舎と反対方向にも駅への進入経路を設ける
ことができます。

香川県に限らず地方都市の特徴は昔からの街は
道路拡張や土地活用ができないため、従来の街
から遠い場所にバイパスと称して高規格道路や
大型商業施設がつくられる傾向にあります。
これによってたいていの地方鉄道の駅は狭くて
古い町中にあることが多いのです。
地方の鉄道が生き延びるためには、過疎化による
人口減少だから仕方がないと思わずに、どうすれば
魅力ある鉄道になるかを展望しなければ、鉄道も
地方都市も未来は明るくなりません。