2015年8月4日火曜日

戦争について 戦争がおこった背景

日本が中国(満州)などを植民地としてアジアを
侵略していったから戦争になったと言われて
います。
昨日紹介した「8月の歌」もそのような作品で
私も教科書でそのように学びました。
しかし最近になってそれがすべてではないことに
気づきました。

インドネシアなど東南アジアの取材で、現地の
人々は日本が占領してから教育を受けることが
でき、独立して今の繁栄に至っていると言って
いるのです。日本が占領するまでこれらの国は
イギリスなどの欧米に支配されていました。
そこでは人を生産の道具としか考えない姿勢で
支配していたので、現地の人々も言いなりの
生活を送っていました。その後日本が支配する
ことによって学校が立てられ、そこで教育という
ものが生まれ、自立につながっていったのです。
実際、20年ほど前、台湾に行くと中高年の人には
日本語が通じて感動しました。

しかし「植民地支配」という事実は変わりません。
ですから台湾での件も感動した反面、恥ずかしさ
というか、これまでの日本の行いに反省しなければ
ならないと感じました。ただ教科書で習ったことと
実際の当時の状況は違ったのです。

日本も黒船が来てこのままでは異国にこの地を
奪われてしまうという危機感から明治維新がおこり
産業が発展し、産業を支えるために海外に出ました。
しかし当時は欧米諸国がアジアを支配していた
ように、今の「植民地」という感覚と違っていたことも
事実です。

幸いにも世界世論を後ろ盾に戦争を勝ち抜いた
日本ですが、やがてそれが世界から見て疎ましく
思われるようになりました。
それが「第2次世界大戦」です。
これは当時というか最近まで海外との交渉能力が
乏しかったことが第一原因です。
戦争がおこったのは、東条英機や当時の軍幹部と
いうふうに言われ、確かにそれはそれで間違って
いないかもしれませんが、私は世界から孤立した
日本が海外から首を絞められて、苦し紛れから
暴れたと考えています。

その流れを戦争へ追いやったのは、一部の声の
大きな人々です。つまりは今「戦争反対!」と声を
荒げるような人々です。それが集団心理を動かし
戦争に至ったのです。
ヒトラーがドイツを狂わせたのではなく、当時の
ドイツの国民感情がヒトラーを生んだように
当時の声ある日本国民によって、日本は戦争へ
歩んでいったのです。