2015年8月18日火曜日

1970年頃の日本が描いた未来

米国HTT社は、時速1,200キロで乗客を輸送する
ハイパー・ループという交通手段の実験線を作る
計画を発表しました。
真空状態のような低圧のチューブ内をカプセルの
ような列車で移動するしくみで摩擦もなく少しの
力で高速で移動できるというものです。

これは起業家イーロン・マスク氏に考えられた
アイデアだそうですが、実は似たようなものが
半世紀近く前の日本の図鑑で紹介されています。

1970年頃の学研学習図鑑より






















別にケチをつけているわけではありません。
当時日本は大阪万博が開催されていた頃です。
パビリオンの素材が後に東京ドームなどで
応用されていることは前に述べましたが
世界初の携帯電話や介護入浴器の原点となる
人間洗濯機が展示されており未来についての
アイデアがいろいろ発案されていました。
そのうえ、ウルトラセブン「第四惑星の悪夢」
のように、夢のある未来の影までも想像されて
いました。

しかし東海道新幹線の最高速度が1964年
開業からのぞみ登場までの28年間引き上げ
られなかったように、日本人の未来への思い
は徐々に冷めていっています。
政治経済を含めて、未来のことを考える意欲が
現在を充実させることに繋がると思います。

最後に半世紀前に想像された未来の日本の
イラストをご紹介します。

2011年の東京

















走れ、空中弾丸列車






















1969年に描かれた20年後