2015年5月27日水曜日

空き家対策特別措置法

昨日、空き家対策特別措置法が
施行されました。
これは放置しておくと倒壊したり
衛生上問題があったりする危険な
空き家の所有者に、市町村が
撤去勧告、命令などを出せるように
する法律です。

まずひとつ問題なのは、取り壊し
に費用がかかり、所有者が
放置せざるを得ない場合も
あることです。まずは空き家を
放置させないようにする努力から
必用ではなかったかと思います。

しかしこれから人口減少や
首都圏への一か所集中が進むと
首都圏以外で空き家が増大する
ことは確実なので、今手を打つ
ということに対しては、正しい
ことと言えます。

私の住む大阪も1970年の
万博開催までの高度成長時期
に建設された団地や文化住宅
と呼ばれる現代の長屋を中心に
膨大な空き家が存在します。
これらの大半は浴室がないため
住民の同意で、5階建ての団地
2、3棟を取り壊し、14階建て
クラスの高層住宅に建て替えたり
するケースもありますが、
大半はそのままになっています。

郊外や地方で取り上げられる
一戸建ての放置ではないため
庭が荒れているとか、トタンや
瓦の飛ぶ心配はないものの
どこが空き家かが一見わかり
づらいのは、空き家を調査する
側にとっては問題です。

しかし、この問題をいかに迅速に
対応できるかどうかが、住みよい
安全で安心な暮らしに繋がる
ことは間違いありません。
ただ法律が施行されたということ
ではなく、この法の下、丁寧に
早く対応する自治体の能力が
問われます。