2015年1月12日月曜日

フランスでのデモは、「イスラム国」終焉への序曲。

戦争は国家間の交渉の手段でしかない。
どうしても手に入れたい領土、利権、資源。
思想や宗教やプライド。
それらの目的を巡って戦争は起こる。
だからその目的が果たされれば、
または、利益に見合わない数の人が死ねば
戦争は終わる。
怒りも憎しみも、
戦争を有利に運ぶための手段でしかない。

これは現在放映中のテレビアニメ
「ALDNOAH. ZERO」第12話での
主人公の台詞です。

イスラム国は
イスラム過激派組織なのですが、
単なる組織ではなく国家になりたくて
「イスラム国」を名乗っているのです。
もちろん戦争をする軍以外に政治を行う
セクションも設けられています。
彼らの残虐な行為は、
私たちはテロと言いますが、
彼らから言うと戦争(聖戦)なのです。

パリで大規模な、歴史的なデモがありました。
紛争状態のイスラエルのネタニヤフ首相
パレスチナ自治政府のアッバス議長も
フランスのオランド大統領とともに
パリを行進したのです。

イスラム国は彼らの言う「戦争」の先に
何を見るのでしょうか?
パリでの映像を見る限り世界のどの国も、
イスラム国を国として認める空気ではありません。
この先どのような手段で
どのような戦果をあげても
イスラム国の「目的」が果たされることは
ありません。
「利益に見合わない数の人が死ぬ」
しかないのです。

イスラム国のこれまでの行為は
決して許されるものではありません。
また私個人は、この世に神も仏もいないと
考えているので(そう至る考えはまた後日)
イスラム教の国というのもよくわかりません。
しかし、ひとつ言えることは
本当にイスラム国が
イスラムの理想の国を創りたいなら
過激な思想を浄化して、
新しい方向へ舵をとらないと
目的は果たせないということです。

そのためには、
イスラム国のメンバーや
支持する人がそのことに気づいて
内部から変わることが、
一番犠牲がでない手段なのです。
早くそのことに気づき、
犠牲者がこれ以上増えないことを祈ります。