2018年4月1日日曜日

維新の会、吉村市長は大阪市のことを理解しているのか?という不安




















昨日から南海高野線が復旧して
多くの外国人観光客でなんば駅は
賑わっていました。

ところで淀屋橋から難波までの御堂筋を
完全歩道化するプランがあることを
ご存知でしょうか?
2037年御堂筋100周年で
実現しようと、吉村大阪市長を
中心とする委員会が、計画している
そうです。

確かに外国人観光客の増加で、
御堂筋、特に心斎橋・難波間は
歩道の人口密度が増えて、快適に
歩けなくなってきていることは
事実です。
完全歩道化は言うのは簡単ですが、
現実的には困難です。

2025年万博開催が実現した場合、
御堂筋側道を歩道にするそうですが、
たぶんそこで問題が浮上します。
まず予想される問題は、商品搬入です。
御堂筋や並行する心斎橋筋商店街や
アメリカ村など、御堂筋周辺は
ブランド店、百貨店、飲食店など
数多くの店があり、それらの店に
搬入するため終日搬入の小型トラックが
御堂筋側道で荷物の積み下ろしを
しています。
また、東側の側道は路線バスや
タクシー乗り場など公共交通も
利用しています。
これらの対策は考えているのでしょうか?
搬入は深夜にすればいいと考える人は
24時間営業の飲食店が減少している
現実を見ていない愚か者で、
タクシー・バスを締め出せばいいと
考える人は、高齢化社会を
把握していないバカです。

もちろん、交通量を減らして
歩道を広げていくことは、たいせつです。
ただ現実を見て、よく考えたうえで
青写真をつくるべきなのです。

維新の会にしろ、吉村市長にしろ
大阪市のことを本当に理解しているのか
不安になることがあります。
その象徴が、数字だけで地理・歴史を
無視した大阪都構想における
特別区の区割りです。
今回の御堂筋歩道化の計画は
それを裏付けるものです。