2016年5月7日土曜日

なぜ東京に大地震が起こる可能性があることを報じないのか?

今朝の新聞である特集記事を見ました。
過去におこった大地震の規模を日本地図に記入し、
さらにプレートの場所と年間何センチ動いているのか
を解説したものです。
最近のこのような報道で不思議に思うのは
なぜ「南海トラフ」ばかりとりあげているのかという
疑問です。

フィリピン海プレートが年間3~5センチ、太平洋
プレートが年間8センチ動いているようになって
いますが、それら二つの力の両方んら負荷を
受けるのが房総半島沖です。
さらにこの記事の地図ではわかりませんが
フィリピン海プレート、ユーラシアプレート、
北太平洋プレートが鬩ぎ合うのが神奈川県西部です。

もちろん、三陸沖ではまた大地震はおきます。
紀伊半島から伊勢湾沖にかけても大地震はおきます。
それと同様に箱根付近や房総沖でも地震はかきるのです。
もちろん、これらの地域以外でも日本である限り
どこにでも地震がおきる可能性はあります。
しかし、やっかいなのは、首都圏での大地震がどのような
地震かが想像のつかないことです。

熊本地震もそうですが、地震は地層と地層がずれる
強大なエネルギーから生まれますが
地層と地層と地層が同時にバランスを崩した場合
どうなるのか、まったくわかっていません。
気象衛星からも確認できる地球規模の災害となる
恐れもあります。
「想定外」という言葉を最近よく耳にしますが
それを上回る新しいことばが誕生するかもしれません。
それなのに、東京が津波で浸水するシュミレーションは
あるのに、なぜ地震予測をしないのでしょうか?

思いつくのは、予測をした場合のリスクを考えて
「あえてさせていないのではないか」ということです。
地震予測をすると、世界経済から取り残されてしまう
ということになりかねません。たとえば、グローバル企業が
アジア本部を東京においていたのを、香港やソウルに
移転されてしまう可能性があります。
株価や為替相場にも影響を及ぼしますし、先進国首脳が
日本を訪問する回数も減る恐れがあります。

しかしおこってからでは遅いのです。
世界的な立場を気にしていないで、国民を守るために
正しい予測を公表するか、逆に「日本はどこでも地震が
おこる可能性がある」として、このような地震予測マップの
ようなものをつくらないようにするかをして
「東京に大地震は来ない」という空気は払拭すべきだ
と思います。