2016年5月24日火曜日

いい加減な奈良県

奈良県生駒市の住宅地に隣接した谷の斜面
(高さ約15メートル)で約6年前、
奈良市内の業者が県砂防条例に違反して
無許可で盛り土による土地の造成を行い、
県の指導を受けた後、行方をくらましている
ことがわかりました。
盛り土には亀裂ができ、崩落の危険が指摘
されていますが、県は調査をしないまま放置し
業者の条例違反は時効を過ぎて告発もできなく
なる状態になっています。

2010年住民からの通報で無許可の工事を
確認した奈良県は、業者に対し是正するよう文書で
指導し、業者は補強工事後連絡が取れなく
なります。
無許可工事による亀裂が広がった2014年、
住民は再び奈良県に相談、県は現場に出向いたものの
何も対処せず、奈良市が危険個所にブルーシートを
被せただけで、立ち入り禁止の看板も立てないどころか
亀裂の測定すらしていません。

今回は三重県の土砂採取会社によって大量の土砂が
無許可掘削された4月の事件とは正反対で土砂を
無許可で盛土したことによる問題ではあります。
しかし、奈良県がいい加減だからこうなるのです。














「条例や行政監視が甘かった」と県の対応に問題が
あったと認めたうえで、「私の責任ではない」と
自分は関係ないことを強調していた荒井正吾知事
ですが、産業廃棄物の違法投棄の多い奈良県の
長として、覚悟をもって臨む姿勢を見せなければ
部下たる職員も弛み、業者のやりたい放題も
しばらくは続きそうです。