2016年5月11日水曜日

無駄な税金

昨日からのつづきになります。

東京都の舛添要一知事が「会議費」名目で
ホテルに支出した約37万円が、家族旅行に充てられ
政治資金規正法違反(虚偽記載)の疑いがあると
11日発売の週刊文春が報じました。
舛添氏は昨秋の欧州出張でも、往復ファーストクラス、
1泊20万円のスイートルーム、20名の団体ツアー6日間で
約5千万円と豪華ツアーで問題になっていましたが、
今回の件に誤りがなければ、犯罪です。

一昨年西宮市議会の野々村竜太郎議員が政務活動費の
不正使用から詐欺及び虚偽公文書作成・同行使で有罪と
なりましたが、とにかく政治家は金銭感覚が麻痺し易い
職業といえます。
だからこそ、政治を志す人や携わる人には
「個人として無駄な税金納めないのって普通じゃね?」
などと言ってほしくないのです。

また、どうしてこのようなことになるのでしょうか?
根本的に「自分自身に厳しくなれない」からです。
我が国は法治国家ですから、何事にも国会で法律が
制定されて、それに従ってものごとがすすんでいきます。
その国会に参加するためには、国会議員にならなければ
なりません。そのため投票する多くが高齢者だったため
高齢者が優遇される社会を約束する代わりに
票を集めて国会議員になるのです。
で、自分の利益に関わるところで頑張る一方
「一票の格差」が違法と判断されても、自分の徳に
ならないので、なかなか国会で進展がありません。
もちろん、給与削減どころか、政治家の給与明細や
政治活動費をネットで完全公開することさえできません。
国会がそんな不利益な法律を制定しないからです。

今、日本の景気をよくするには、立法、行政、司法機関を
大阪に、皇居を京都に移せばそれだけで解決できるのに
そのような意見が「おおさか維新の会」からですら
でてこないのは、政治家各々が自分に甘いからです。
そして、その運営費はすべて税金です。
だから「無駄な税金」と言う言い方は誤りではありません。
それを誰が言ったかということだけです。