2016年5月6日金曜日

田舎暮らしは高齢者に適していないという事実

歳をとったら田舎でゆっくり暮らしたいと言う人がいます。
地方創生の一環で高齢者の受け入れに積極的な自治体も
あります。
果たしてそれは現実的な高齢者化社会の姿なのでしょうか?

「家の中のことはできるけど、買い物に行くのが辛い。」
という高齢者がいました。
都会で忙しく暮らす人にとって、緑に囲まれ、のんびりと
暮らすのは憧れかもしれません。
しかし、老後の田舎暮らしを楽しめるのは一時だけです。

東京や大阪の市街地は自家用車を必用としませんが、
田舎では必須です。
買物も通院も車がないと話になりません。
田舎では中流家庭でも1世帯複数の車を持っています。
ところが高齢者の事故が多発していることから警察は
65歳以上の免許返納を迫り、70歳以上は更新時に
講習を受ける必用があります。
つまり田舎は高齢者が生活することに適していません。

最適な高齢者ライフは市街地へアクセスできる鉄道の
駅直結マンションに暮らすことだろうと思います。
私が資産家であれば、高齢者向けマンション開発に
投資したいところです。
高齢者の場合、捨てられないものも多いので
クローゼットのようなもの置き部屋は必用でしょうが
居住スペースは寝室と来客対応もできる
リビングルームくらいで充分なので
普通のマンションの6割ほどの広さで事足ります。
階段利用はないので高層化OKですから
たくさん入居してもらえて、しかも高齢化社会ですから
必ず埋まります。問題は土地も限られるので、
「どの駅に直結させるか」だけです。

いずれにしろ、現在の一極集中では秋田県や島根県などに
このようなマンションを建てられません。
誰もが楽な老後生活を送ることができるようにするためにも
地方創生よりも地方分権をすべきです。