2015年4月18日土曜日

難しい世代交代

昨日、阪神タイガースのバース選手
について呟きましたが、
阪神について、いろいろ振り返ってみて
見えてくるのは長期展望ができていない
ことです。

野村監督の最下位の3年間と
星野監督の4位と1位の年は
それなりのチーム作りが垣間見えますが
総じて目の前の試合をこなすことに
精一杯の球団なのです。

1983年バース、木戸捕手加入
1984年中西、池田、仲田、川原4投手加入、
1985年嶋田兄弟、和田豊が加入し
既存戦力の掛布、真弓、岡田が初めて
3人一緒にフルシーズン戦うことができ、
トレードで加入したベテランの弘田、長崎も
仕事をして1985年日本一になります。

2003年は金本がFAで3番に座り
下柳、伊良部のベテラン投手をとり
ウィリアムス投手も加入し
野村監督に鍛えられた赤星、今岡、濱中、
矢野と井川投手の活躍で優勝します。

2005年も野村、星野監督の時代に
入団した藤川投手や久保田、桟原投手の
活躍で中継ぎ抑え投手が活躍し優勝します。

過去3度の優勝は一朝一夕にできた
ものではなく、それまでの補強選手が
活躍して成就できたものです。
活躍した選手も人間なので
高齢や故障などでいつかは
活躍できなくなります。

もちろん勝負ですしファンのために
「勝利」することが一番重要です。
しかしそれに備えて、次のステージを
考えることも重要です。
過去にも常に阪神タイガースは
ここが上手くできないために
常勝球団とはなりえませんでした。
特に現在の和田監督は
まったくこの能力がないように思えます。

明らかに不振であるマートン選手を
いかに再生させるか、それに代わる
選手を育てるかの姿勢が和田監督から
まったく感じられません。
現場がこのような状態では
今なんとかなっても近いうちに
最下位争いに陥るのは確実です。
こんな時こそ球団フロントは
今の体制を維持して選手が集中できる
環境を保ちつつ、バックアップする
努力をするべきではないでしょうか?