2015年4月16日木曜日

放課後のプレアデスに見る日本の自動車メーカーの未来

現在世界一の自動車販売を誇るTOYOTAは
常に新しい自動車のスタイルを追い求め、
1997年のハイブリッド自動車「プリウス」
発売を機に現在の地位を築きます。

そのTOYOTAが筆頭株主となり
人気スポーツカー「86」を開発した「富士重工」が
2011年に「新世紀エヴァンゲリオン」を制作した
GAINAXと提携してwebリリースしたアニメが
「放課後のプレアデス」です。
放課後のプレアデス
放課後のプレアデス















この4月からはさらに内容を深め
テレビで放映されています。
もともとは自社の製品「レガシィ」に導入する
衝突防止機構(EyeSight)のプロモーションの
ためでしたが、企画を練るうちに状況が変わり、
最終的にはメーカーイメージ的な作品ということで
今のスタイルに落ち着いたようです。

5人の少女が空を駆ける魔法の杖は
それぞれ富士重工の自動車の
エンジン音となっており
主人公の女の子はズバリ
「すばる」という名前になっております。

おそらく、大半のスバルのユーザーは
こんなアニメがあることは知らないでしょうし、
しっていても「???」だと思います。
つまり、このアニメは自動車離れする
若い世代に、別の切り口から
自動車に魅力をもってもらおうとする
取組みだと思います。

逆にアニメを嫌うメーカーもあります。
戦後「本田宗一郎」が立ち上げた
HONDAは自転車にエンジンを
つけた原動機付自転車から始まり
当初の目標である航空機販売まで
辿り着きました。
しかし本田宗一郎の意思もあり
模型、ゲーム、アニメなどで
HONDA車を扱うための許可は
自動車業界でも厳しいことで有名です。
これも未来に向けての戦略なのです。

現在日本の自動車メーカーは
売上はともかく、どのメーカーも優秀です。
「単に作ってたくさん売る」ような
メーカーは1社もなく、
常に次のステージを想像して
ニーズに合ったものを考えています。
だから、韓国、ドイツのメーカーや
アメリカや中国の新興企業が台頭しても
日本の自動車メーカーの
未来に陰りはないのです。