2016年11月2日水曜日

外国人旅行者受け入れのために大阪が必用なハードとソフト

今年日本を訪れた外国人旅行者が2000万人を突破
とニュースがありました。
2020年には4000万人を目標としているそうです。
4000万人と言えば日本の人口の1/3です。
今でも心斎橋や道頓堀は外国化しているのに、これ以上
増えたらどーすんだと心配する人もいるでしょうが、
そこはあまり心配する必要はありません。
大半は首都圏だけの話です。

しかし順調にいけば今の1.5倍以上の外国人観光客が
大阪に訪れることは確実です。そこで必要なハードが
今後3つ必用だと私は考えます。

ひとつはアクセスです。
間違いなくコケる「なにわ筋線」でも説明したとおり、
関西空港からのアクセスを「はるか」「ラピート」に任せるのは
脆弱すぎます。かといってリニアを新設するのも負担が
大きく現実的ではありません。私のイチオシは北陸新幹線の
関西空港延伸です。
北陸新幹線は本来新大阪から富山までを先に営業させる
べきところを東京から金沢までを先に営業させてしまいました。
この影響で石川県、富山県から企業や人の目が関西から
東京へとシフトしており、揉めている新大阪敦賀間が開業しても
赤字となる可能性があります。
関西空港から北陸を直通させることで、北陸の視線を
関西へと戻せるのではないでしょうか?

2つ目はホテルです。
「民泊」ということばをやたらと聞きますが、日本人が大阪で
宿泊することも難しくなった今、ホテルを増やすことは絶対に
必用です。
私は市街地や駅前型のホテルではなく、新しいリゾート型の
ホテルでよいと思います。たとえば港区で言うと、使われなく
なった弁天埠頭を埋め立てて、公園の中に高層ホテル群を
つくるのです。最寄駅からは1キロありますが、そこまでの
経路を整備すれば、海外からの人にとっては問題ありません。

3つ目は観光地です。
外国人観光客が大阪を訪れる時の観光は、USJ、大阪城、
道頓堀です。観光客を分散させるためには第4、第5の
スポットが必用で、その有力候補は仁徳天皇陵です。
展望塔や敷地内へ入場できるようにしていくなどハードルは
高いですが、受け入れるためには必須です。

必須と言えばハードだけではなくソフトにも必要なものがあります。
先日のコスモスクエア駅での撮影時、中国人らしき女の子に
(多分)「本町へはどう行けばよいか?」と聞かれました。
地下1階住之江公園行のホームなので本町への電車は来ません。
エスカレーターを指さして「down」と地下2階ホームへ行くよう
促しました。外国語ができなくても、もてなそうという気持ちを
市民、府民みんなが持つことが重要で、それができる可能性が
日本で一番高いのが大阪ではないでしょうか?