2016年11月10日木曜日

北梅田駅が北新地駅のようにならないか心配






















JR西日本が2016年10月27日(木)、大阪駅の北側付近で
進めている「東海道線支線地下化・新駅設置工事」の様子を
報道陣に公開しました。
現在京都と関西空港を結ぶ特急はるかが走る梅田貨物線
東海道線支線を少し東寄りにコースを変え地下に移設し、
大阪駅北側に「北梅田駅」をつくるのです。
これで大阪駅と関西空港の所要時間が短縮され、3年後
東大阪市から新大阪駅まで直通する「おおさか東線」の
北梅田駅への延伸で「人の流れが大きく変わる」と
ありますが、私はこれで交通の便がよくなるとは思えません。

確かに大阪駅から関西空港は便利になります。
しかし、京都駅からは停車駅が増えるので所要時間は
伸びます。また、北梅田から西九条はほぼ現状どおり、
福島駅の踏切も撤去されません。
おおさか東線も久宝寺からの人は大阪駅へのアクセスが
向上しますが、奈良からは快速のほうが早いので
特に便利ということにはならず、むしろ東大阪市民が
梅田に流れやすくなるため、なんばの地盤沈下が懸念
されります。

また今回「大阪駅」とせず「北梅田」としているのも
疑問です。東京駅のように大阪駅として乗り換えの
利便性をはかるつもりがまったくないようです。
つまりJR西日本がつくりやすいところにつくる
今回のプロジェクトはただそれだけのようです。
将来、関西空港に新幹線など高速アクセスができると
北梅田駅が北新地駅のようにならないか心配です。