2016年2月26日金曜日

アベノミクスが死後になっていることに気づかない人

年明けから続く金融市場の混乱が、デフレ脱却の支障に
なりかねないと危機感を強めた日銀がとった金融緩和が
マイナス金利です。

そうです。
「もはや、デフレではない」という安倍総理は、嘘を
ついています。
しかし、誰も突っ込まないこの状況こそ「一党独裁」です。
結局のところは、安倍総理にかわるリーダーが
いないのが本当の問題かもしれません。

先日、維新の党が民主党が名称を変えることを条件に
吸収され合流となりました。これにおおさか維新の会
の松井代表が「偽物の皆さんが民主党に吸収されて
良かった。党名で誤解されることなくなる」と偽物と呼ぶ
維新の会がなくなることを歓迎しました。
次のリーダーを自民党以外が担えるとすれば、やはり
おおさか維新の会が一番期待できそうな気がします。
次の参院選の結果次第では、確実に国政を左右する
立ち位置になる可能性が高くなります。

となると、問題は自民党です。
今年に入り甘利大臣辞任、宮崎イクメン議員辞職を
はじめとして、問題発言も続出する自民党の中の多くは
未だに「アベノミクスでデフレはひとまず終了した」という
認識です。
しかし、どうでしょう?実際は、デフレです。

あるテレビ番組で、「お金をたくさん持っている私が
お金をたくさん使って、内需拡大に貢献する」という
アベノミクス支持者がいました。
これがダメなのです。
金持ちがいくらお金を使っても内需拡大はできず、
デフレも脱却できません。
少数が極端にお金を使うのではなく、大多数が少し
お金を多く使うことが重要なのです。
そのためにも高所得者の税金を増やし、低所得者の
税金を軽くし、高所得者の社会保険費を増やし、
低所得者の社会保険費を減らさなければいけません。

昨日も述べましたが、シャープが台湾企業の傘下に
入らざるを得ないのも「マイナス金利」がもたらした
副作用です。
「もはや、アベノミクスどころではない」というのが
現状です。

アベノミクスが死後になっていることに気づかない人が
いる自民党に理解いただけるでしょうか?