2016年1月16日土曜日

夜行バスの安全性(後編)

電車はたいていATSという装置があり、乗務員が信号を
見落としても、自動で減速する仕組みがあります。さらに
高度なOTSは無人でも動かせるようになっており、
新交通システムでは実際にほとんどが無人運転で
営業しています。JR西日本福知山線脱線事故は
ATSを装備していなかったためです。

私が「夜行バスを利用しないほうがいい」という理由は
ヒューマンエラーが起きた場合の電車のATSに相当する
安全装置が自動車にないからです。
以前、2020年に自動運転を目指すくらいなら環境に
やさしい技術をと訴えましたが、実際アクセルとブレーキ
を踏み間違えて大事故に至るニュースは定期的に
目にします。

しかし、どうしても夜行バスを利用しないといけない場合
どうすればいいのか?
私は大手バス会社の夜行路線バスを利用、または大手
旅行会社の夜行ツアーバスを利用することだと思います。
夜行路線バスとは時刻表に記載されている夜行バス
です。ツアー会社が主催する夜行バスは貸切バスですが
路線バスは貸切バスより厳しい認可をうけています。
夜行路線のない場合は大手旅行会社が主催する夜行の
ツアーバスがよいでしょう。たとえばJTBは審査の上、
契約したバス会社にしか運行を委託しません。
そして決定的なのは、前者も後者も看板を背負っている
ということです。これまでの吹田市、関越道そして今回の
軽井沢の件も共通して言えるのは、聞いたことの無い
ツアー会社が聞いたことの無いバス会社に委託した
結果です。

今回、ルールを遵守していなかった点が晒されるとともに
新しい問題点があらわれて、その対策が生まれることと
思われます。しかし、いつかまた事故は起きます。
夜行バスとはそういうものです。