2016年1月10日日曜日

大阪もまた同じ

「首都一極集中が日本経済悪化の原因」が
私の基本的な考えです。
実は、大阪もまた同じなのです。

昨年知事選に落選した人が「咲州庁舎を廃止して
ムダを失くしましょう」との訴えにも「ムダがあるから
経済効果が生まれている」と指摘したのは、
この応用です。市内中心部の一極集中は大阪の
経済を悪化させます。これまでの大阪はキタとミナミ
の両輪で経済を支えてきましたが、ここ数年、
キタ中心となるにつれ、大阪は地盤沈下しています。
「大阪を副首都にして日本のツインエンジンに!」と
声をあげるおおさか維新の方々も、灯台下暗しで
この点には気づかれていないようです。

私は経済だけでなく環境面からも、大阪市内にある
主要施設を、現在活用されていない北港などの
埋立地にどんどんと移転すべきだと思っています。
東京で築地が移転するように、大阪も合同庁舎、
中央卸売市場を舞洲か夢洲に移転すべきです。
そして、その跡地にはビルを建てるのではなく
緑地公園にするのです。
皇居や明治神宮外苑などの大きな緑地を持たない
大阪市は東京23区よりも緑の面積が少ないのです。
経済や政治よりもまずはここから東京と張り合う
べきです。

舞洲に野球、サッカー、バスケットのプロチームが
拠点を置くというニュースがありましたが、
まずは、咲州庁舎のように、公共施設が積極的に
湾岸部に進出すれば、企業、住宅は自ずとついて
きます。進出を表明するだけでも変われるのです。
大阪市がこれをできないようであれば、日本が
地方分権のようなことをできるはずがありません。
日本を変えていくためにも、まずは大阪を変えてほしい
と願います。