2016年6月7日火曜日

「核なき世界」は訪れるのでしょうか?

「核なき世界」は訪れるのでしょうか?

訪れないでしょう。
なぜなら、核兵器はそれそのものが
いかに人道的ではない、人が手にしてはいけない力としても
「抑止力」としての兵器だからです。

つまり大国は他国が核兵器を持つ限り
自国も核兵器を保有するという考えだからです。
ただ核兵器が減少傾向にあるのも事実です。
これは情報技術の向上にあります。

ベトナム戦争でマスコミの取材する画像や映像が
戦争の悲惨さを伝え、他国で戦争をしていたアメリカは
自国の世論に敗れ戦争を終結しました。
衛星放送で世界の様々な国の紛争は
世界の様々な国で見ることのできる時代が到来し、
「世論」が大きな存在感を確立します。
その後インターネット、スマートフォンの普及で
情報の発信は個人でもできるようになり
さらに情報は詳細になり、この動きは加速します。

抑止力が「核兵器」だけであったのが
「世論」の台頭で「核兵器」の存在が薄れてきたのです。
しかしそれでも「核なき世界」は訪れないでしょう。
北朝鮮のように「世論」を力で封じ込める国や
テロリストが核兵器を保持しようとしているからです。

まったく可能性がないわけではありません。
126個の人工衛星をうちあげ、GPSをコントロールし
弾道ミサイルを無効化するのです。
「ヨルムンガンド」というアニメの話なのですが・・・。
このとおりになるかどうかはわかりませんが、
現在もアメリカは衛星からの情報で核兵器を保有して
いるであろう施設の監視をづけており、これにより
北朝鮮のミサイル発射実験も認識しています。
たとえば、ミサイル発射を衛星が感知すれば
自動的に衛星から破壊できるシステムが
今後誕生するかもしれません。
そのような時代がくれば「核兵器」よりも
成層圏を制することが抑止力とされ
「核なき世界」が訪れるかもしれませんね。