2015年10月7日水曜日

安倍政権失速の予感

正直なところ、安倍総理を支持するわけではない
のですが、安倍首相以外に任せられる政治家は
存在しません。
しかしさきほど発表された第3次安倍内閣には
「安倍政権失速の予感」を感じざるを得ません。

最近安倍政権で問題となっているのは2点です。
東京オリンピックのスタジアムとエンブレムの件
と、安保法制強行採決です。
後者に関しては、野党が主たる責任ですが、
オリンピックに関しては責任の所在が有耶無耶
のまま下村文科省大臣は退く公算で、代わって
入閣する馳文科省大臣をなぜ選んだのかが
よくわかりません。

馳浩文科省大臣は元プロレスラーでアントニオ
猪木議員率いる新日本プロレス在籍時、テレビ
の生放送で突然切れたため空気が悪くなり
番組もその後なくなってしまいました。
内容は次の通りです。

司会 控室では、やっぱり、あの……
    血なんかはすぐに止まるものなんですか?
    選手っていうのは……?
馳浩 つまんない話聞くなよ!
司会 あっ…
馳浩 止まるわけないだろ!
司会 止まらないですよねぇ? そうなんです……















若気の至りとかもう30年近く昔のことだからなど
擁護するのもわかりますが、なぜこのタイミング
で入閣なのか?ということです。

今回オリンピックの諸問題は東京オリンピック
パラリンピック競技大会組織委員会会長である
森喜朗元首相が一言謝罪して今後のことを
ビシッと言えるリーダーシップがあれば、こんな
問題になってなかったという声もあります。
それが言えなかったため、安倍首相がスタジアム
計画を白紙すると表明するのに至ったため
国民が一層疑惑の目を向けるに至ります。
そして馳浩氏を政界に導いたのは森喜朗氏
です。

もちろん馳浩文科省大臣以外にも前回同様
女性中心に今後いろいろと問題が浮上してくる
でしょう。
内閣組閣時に脆さが垣間見えた内閣は民主党
政権発足以来です。

2015年10月6日火曜日

TPPに合意したからといって生活は変わりませんが

昨夜TPP大筋合意したことにより、日本の消費者は
肉などの食品の値段が下がることを期待しています。
しかし期待通りにいくのでしょうか?

確かに輸入牛肉の値段は下がるかもしれませんが
和牛の価格はそのままで、外国牛肉を嫌う人も多い
ので、あまり大きな変化は望めそうにありません。
私の想像では外食産業などのコストが下がり利益
が増えるにとどまる気がします。
仕入が安くなったとはいえ、販売が安くなるとは
限りません。

今年のクリスマスも昨年同様バターが品切れに
なりそうです。原因は中国など消費が増えたからと
言われています。関税が下がることとは関係が
ないため、影響はなさそうです。

輸出企業は自動車を中心として有利になります。
つまりTPPは国民というより輸出、輸入、内需と
日本企業に有利なものとなりそうです。
日本企業が潤えば少なからずじわじわと国民
にもよいものとなるのではと思います。
しかし突然ではなく段階的に関税が緩くなる
のが基本なので、物価上昇と相殺して実感は
わかないものと思います。

ニュースで言われるほどお得感のないTPPですが
農業に関してはがんばってほしい思いがあります。
過去にもタイなどの海外からの輸入米が話題
になりながら、お世辞にも美味しいとは言えない
海外品種は敬遠された経緯があります。
今回もTPPがどうであれ海外からの輸入米を
使う飲食店は、味の面から敬遠されそうです。
ここは海外からの輸入米を恐れるのではなく
逆に海外に進出してほしいところです。
野菜は現在半分くらいが輸入に頼っていますが
工場でも野菜を製造できる時代です。
「ものづくり」なら日本は世界よりすばらしい品物
をつくれるはずです。
システムを構築し、農業企業として日本国内を
制圧し、海外に輸出する規模になるべきです。

TPPが合意に至ったから市場がすぐ変わるもの
ではありませんが、農業の一刻も早い進化を
望みます。

2015年10月5日月曜日

阪神・近鉄乗入特急実現へのアイデア


九条駅乗換口















これは大阪の九条駅の写真です。
左下側が地下鉄九条駅、右側の円形の建物の下に
あるのが、阪神九条駅です。

地下鉄が高架で私鉄が地下を走る乗換駅は、一般の
歩道・自転車道を横切る危険地帯ではありますが、
乗換えする利用者が少ないからか今のところ問題は
ありません。

九条駅は地下鉄と阪神電鉄の駅ですが、いずれも
近鉄電車乗り入れています。
阪神九条駅のほうは、近鉄奈良駅から阪神三宮駅
まで直通運転する快速急行の停車駅でもあります。

将来的には名古屋・奈良から三宮を経て姫路まで
直通特急を走らせたいのが近鉄側の目論みですが
阪神電車はギリギリのダイヤ編成のため、臨時には
運行したことがあるものの、通常ダイヤでは運行が
できないのが現実です。
それで以前、尼崎西宮間に地下新線をつくることを
提唱しましたが、昨日の京阪特急からひとつアイデア
が生まれました。

南海特急サザンや昨日の京阪特急のように、特別車
を一般車に連結して運行させるのです。
つまり快速急行に特急をくっつけてしまうのです。
名古屋からは無理かもしれませんが、奈良姫路間の
特急運行はこれで解決すると思います。

快速急行を姫路まで運行させることが採算上難しい
ようなら、山陽板宿駅で快速急行を切り離せばいい
と思います。
観光だけでなく、これからの高齢者社会に対応する
ために、大阪神戸間でも指定席列車には需要が
見込まれると思います。
利便と利益のためにアイデアを絞ってほしいところ
です。

2015年10月4日日曜日

京阪特急プレミアムカ―導入へ

京阪神の東海道線の新快速列車に首都圏同様の
グリーンカーのような指定席を導入すべきと思って
いましたが、京阪電車がやってくれました。
現在の特急車両を改造してワイドな3列シートに
して、500円程度の別途料金で座席をリザーブ
できるとのことです。
京阪特急プレミアムカ―の内装













京阪特急プレミアムカ―の内装













京阪特急は1953年にテレビ付き車両を導入、
1998年に2階建て車両投入と、特急料金不要
ながらデラックス車両を導入してきましたが、今回
外国人旅行者や高齢者から確実に座って移動したい
というリクエストにこたえるかたちで、座席指定の
プレミアムカ―を導入することになりました。

甲子園球場について過去にのべたとおり、高齢者
でも快適に野球を楽しむために、フィールドを広げ
アルプススタンドの席数を減らすかわりに、外野
スタンド上部に空調完備した屋内席設置を提唱
しました。
高齢化社会突入に臨み、これまでの枠組みに
縛られない発想が必要になってきているのです。

2015年10月3日土曜日

大阪を副首都にすると言う肩書き

大阪維新の会の橋下徹代表と松井一郎幹事長が昨夜、
国政新党「おおさか維新の会」結成を発表しました。
自ら結成した日本維新の会は、勢力拡大のために
合併分離を繰り返した挙句、コントロールが効かなく
なったため、もう一度リセットするかたちとなります。

安倍総理が景気回復や地方創生とはいうものの、
絶対成功しないと思うのは、結局東京一極集中となる
ような政策だからです。その点で日本の可能性を
最大限に引き出せるのは、橋下市長の考える大阪を
東京に匹敵する都市にして、ツインエンジンで日本を
けん引するという発想は正しいと思います。

しかし橋下市長の手法は私の思うところと少し違いが
あります。それは肩書きです。

たとえば大阪都構想の考えについては賛成でしたが、
特別区の割り方は明らかに間違えていましたし、大阪都
という名称も、最後にもう一度皆で決めればいいと
思っていました。

大阪を東京に匹敵する都市にすることには賛成です。
そのために国政政党を立上げ政治力を使い大阪を
変えられるなら、私なら大阪を国際都市にします。

外務省を霞が関から大阪市内へ移転、ベイエリアに
世界最大規模の「日本会議場」を建設します。
細かいところでは、外国人観光客やゲスト招致のため
銀座や北新地の日本各地の料亭が入居する「和食」
の聖地的なものを京都につくり、通訳ガイドも常駐させ
ます。南港のATCはアジア太平洋トレードセンターから
アニメ・テクノロジー・センターに変え、日本を代表する
アニメ制作会社を誘致します。
これらの施設の入居に応じる料亭、企業に対し法人税
や消費税を徴収しないなどの優遇をします。

こうなると外資系企業や世界進出する日本の企業は
自然と大阪をスルーできなくなり、企業も押し寄せ
雇用も自然し増えます。平成以降西日本から東京へ
流れて行っていた若者も、昭和の頃のように大阪を
目指すようになるでしょう。
そのうえで関西空港の発着料も国負担にすれば、
関西空港がアジアのハブ空港となるのも夢では
ありません。

大阪を副首都にすると言う肩書きは先にいうのでは
なく、結果的に言われるようになればいいと私は
考えます。

2015年10月2日金曜日

中国人観光客 得をするところとしないところ

中国版ゴールデンウィークである「国慶節」の最中
「爆買い」などのニュースをよく聞きます。
実際政府が日本発表した景気動向は中国の影響で
全体でマイナスにあるものの、爆買いで百貨店などの
販売売り上げは落ちていないと言い、良くも悪くも
中国の影響は大きいようです。

しかし、中国人旅行者には大きなクセがあります。
爆買、爆買とニュースで言っているからと言っても
なんでもかんでも爆買いしているわけではありません。
以前にも言った通り、中国人ツアーは高級ホテルに
ひとり5,000円程度で1泊1朝食で宿泊し、朝食の
バイキングの光景はアマゾン川のピラニアの如くです。

彼らはドラッグストア、家電量販店などに気まぐれで
行っているわけでなく、事前に情報を仕入れて狙って
買物をしていることがほとんどです。
それらの価格はある程度決まっているので、どんどん
買います。
その一方でホテル、貸切バスなどの値段が不透明で
旅行社が手配しているものに関しては、徹底的な
日本国内では違法ともいえる低価格が現状です。

中国の旅行社が日本のホテルや貸切バスを手配
する際は、大量に仕入をする代わりに、徹底的に
値切っているのです。その金額は日本人の理解を
超えるものです。
しかしホテルや貸切バス会社からすれば稼働率を
あげるためには必須のお客様ですから、それぞれ
持久戦のように値段を下げます。
問題はマナーの悪い中国人をいかに現場で
トラブルなく潤滑に処理するかです。
たとえばホテルに関しては、一流ホテルに相応しくない
服装や態度の中国人を大量にロビーを占拠させない
ために、中国人ツアー専門のロビーを設けるホテル
もあります。貸切バスでは集合時間に遅れる中国人
を見越して、同行する通訳ガイドが予め旅行者の
携帯番号を登録しているようです。

それでもトラブルは絶えず、貸切バスに於いては
集合時間の遅れが運行計画の遅れとなり、
乗務員の労働時間が国の基準を大幅に上回る
ことが日常茶飯事おきています。

日本に利益をもたらす中国人旅行者に対して
国は水を差したくないところでしょうけれど
実態をよく把握していないと、大きな問題が
おきることは必至です。

2015年10月1日木曜日

阪神タイガースの来シーズン(補足)

昨日、梨田監督待望論のようなことを言いましたが
何のことかわかりにいかもしれないので、補足します。

たとえると1981年巨人の藤田監督です。
当時巨人は長嶋監督1年目のシーズンに球団史上
唯一の「最下位」という屈辱を味わいます。
王選手が引退して、そのまま監督になり、同じことを
繰り返さぬように企てた手法が藤田監督、王助監督
という体制です。もちろんこれは王氏を名選手から
名監督に育てるためのプロセスのため3年間限定
でした。

金本氏、矢野氏、いずれが監督をするにしろ、
よほどの才能がなければ、名選手が名監督である
ということはありません。
選手だけではなく、監督も育てなくてはならないこと
からの梨田監督待望論でした。

今年阪神が優勝できなかったのは、首脳陣の責任
ではなく、選手の責任です。
野手で今シーズン星野監督時代の「勝ちたいんや」
という勝ちへのこだわりを持った野手は離脱した
西岡選手以外に福留選手と江越選手くらいしか
見受けられません。
元盗塁王で野球解説者福本豊氏は「野球は打ったら
走るスポーツ」と言います。単純なことですが、これが
できていないのです。
もちろん盗塁数リーグ最低ということで数値化も
されていますが、凡打で全力疾走しなかったため
相手野手がもたついてもアウトになってしまったり
します。それによって試合の中で「阪神戦だから
リラックスして野球ができる」という気分を相手に
与えてしまっているのです。
福留、江越というと豪快なスイングという印象があり
ますが、打った後や塁にでたときの走塁に注目すれば
ご理解いただけると思います。

防御率は日本一になった1985年や独走優勝した
2003年よりも優れていますので、「打者が打てな
かった」ことにつきますが、技術以前の問題がある
ように思えます。
だからと言って金本氏の言うベンチ内がヘナヘナ
笑っているようではダメなのでしょうか?
いや、もちろんいけないのですが、だからと言って
お通夜のようになるのもいけないと思うのです。
先日1軍に上がった外国人選手に西岡選手が
ベンチでおどけている様子をテレビで見ました。
おそらく、ゴメス、マートンとも話しづらい外国人を
リラックスさせるためだと思います。

そのへんの隅々まで監視できてこその監督です。
来シーズンこそは強力打線で優勝してほしいと
思います。