2016年11月7日月曜日

芸術建築とオブジェの違い

東京で開催されていた現代アートの展示イベントで昨日夕方
木製の作品が燃え、幼稚園が死亡した火災がありました。

出火した作品は日本工業大学(埼玉県)の学生らが制作し、
ジャングルジムのような構造で、木枠の内側には多量の
木くずが絡みつけられていました。
作品内部に白熱球より温度が高くなりにくいLED電球を設置して、
照らす予定でしたが、LED電球に加えて白熱球でも作品を照らし
その後出火しました。
白熱球はLED電球よりも周囲が高温になりやすく、
この熱によって木くずから出火し、燃え広がったとみられます。













この火災の根っこには芸術作品を作っている人が
芸術建築とオブジェの違いの認識がなかったことに
あります。
教育ができてなかったことも、もちろんです。
しかし造形物の芸術作品を作る人は、この意識が
なければ失格です。
芸術的と思える作品の条件に非現実的な独創性
があります。絵を描いたり、彫刻を作る時は
思いのままにこれを表現すればよいのですが、
建築物を作る時は「安全性」「耐久性」も考えなければ
なりません。

たとえば「新国立競技場」です。
東京オリンピックのメインスタジアムとして建設するのに
聖火台に対する「安全性」「耐久性」が充分ではなく
決定後慌てる状況になっています。

今回の「火災」、作った人はその危険性を考慮して
LED電球で照らす構造にしていましたが、思ったより
暗かったので、愚かな学生が慌てて白熱球を追加した
というところだと思います。このような場合は内部ではなく
周囲を照らす方向で検討すべきだったと思います。
また作品そのものも考える必要があります。
主催者も火災に対しての危険を考慮していたのかも
疑問です。
過去のイベントでも今回と同じような作品が多くあります。
見るだけより入っていける作品のほうが感動を
与えられるという狙いでしょうが、安易にそういった作品を
つくってはいけないのです。









2016年11月6日日曜日

貸切バス事業者安全性評価認定三ツ星事業者ですら運転中にはポケモンGO






















岡山市に本社がある「両備ホールディングス」によりますと、
先月31日、外部からの指摘を受けてインターネットの
動画投稿サイトの映像を調べたところ、バスの運転手が
運転中にハンドルを動かしながらスマートフォンで
ポケモンGOの画面を操作している様子が映っていました。
その後の調査で、41歳の男性運転手が、伊丹空港で
客を降ろして営業所に戻る途中、運転しながらポケモンGOを
していたと認めたということです。会社に対しこの運転手は
「申し訳ないことをした」と話しているということです。

文面はNHKのニュースから画像はYouTubeからのものです。
流出した映像自体は短時間で情報も少ないのに、両備バスが
運行していることを特定して会社へ指摘するところは
或る意味ネット時代の脅威を感じます。

















両備ホールディングスは貸切バス事業で国内有数の企業です。
貸切バス事業者安全性評価認定制度認定事業三ツ星認定を
取得しております。
ただこの貸切バス事業者安全性評価認定制度自体が胡散臭い
制度なので、旅行業社、特に学校や要人を顧客とする旅行業社
は、この制度について顧客に説明や情報提供しているようですが
正直関係ありません。あくまで企業の取り組みを国土交通省の
目線で評価しているもので、実際ハンドルを握る乗務員の質や
レベルではないのです。

今年はじめ軽井沢での大事故をもう忘れているのかと
怒りの声も聞こえる中、私は別の問題を感じます。
この動画は降車後から入庫までの回送中に撮影されたものです。
ということは、社員か委託かは別にして、言わば身内から流出した
動画です。
どういう意図でこの動画を投稿したのかはわかりませんが
これをよしとしたバス業界の現場だけの空気が蔓延している
ところはあったはずです。でなければ投稿せず撮影者は匿名で
企業に内部通報していますし、この企業に恨みがあり、世間に
訴えかけるなら、あからさまに運転席横乗降口のそばの
車番・乗務員名が記載された名札も撮影したはずです。
ポケモンGOはゲームが作られた経緯から、自動車を運転する
速度でプレイができるというのは確かに矛盾しています。
しかし、今回の件はもっと別の闇、モンスターを映し出して
いるのではないでしょうか?

2016年11月5日土曜日

弁天町駅から旧弁天埠頭まで(後編)

安治川水門










安治川水門












安治川水門











安治川水門











安治川大橋を港区から登って左側に安治川水門が見えます。
尻無川水門同様に高潮や津波が来るとこの水門が川の
逆流を防ぐためのものです。

安治川水門
























この水門の下側に巨大な浮桟橋のようなものがあります。
新幹線や高速道路がない時代、瀬戸内海からの客船が
弁天埠頭につけるため、安治川は土地を削って川幅を
広げたのですが、交通網の発達で客船はなくなり
フェリーは南港や神戸に寄港するため弁天埠頭は廃港
となり、今はこのような状態です。
といってもこれではわかりにくいので、仕方なく
立入禁止の先を入って再度撮影しました。


























こんな感じで船はとまっておらず、川面は巨大なフロートで
満たされています。





































ターミナルも廃港となったままの状態のようです。
















画像ばかりでよくわからないかもしれませんね。
地図上ではこのあたりです。

最後は弁天埠頭公園の画像です。
立入禁止区域に公園というのもよくわかりませんが。。。
弁天埠頭公園

弁天埠頭公園












2016年11月4日金曜日

弁天町駅から旧弁天埠頭まで(前編)

外国人旅行者受け入れのために大阪が必用なハードとソフト
で「弁天埠頭を埋め立てて、公園の中に高層ホテル群をつくる」
と言いましたが、今日は弁天町駅から旧弁天埠頭までの
風景を撮影してみました。

オーク200























弁天町駅は国道43号線を越えて降りるか、オーク200の中に
一旦入ってから降りるかになります。

























降りたらオーク21に沿って北側を西へ行きます。







































最初の信号を右へ渡るほうが近いのですが、道が狭いため
弁天4丁目の信号を右へ渡ります。現在歩行者は歩道橋を
渡らなければならないのですが、実際にホテル群ができれば
横断歩道も併設しなければなりません。





































遠くに弁天埠頭が見えてきました。
手前には形だけながら公園もあります。


























左へ入って弁天埠頭あとへ入りたいのですが、立入禁止の
看板を見て断念、旧弁天埠頭ターミナルも廃墟となっており
安治川大橋から確認することにします。






































国道43号線の高架下から安治川大橋を登ります。
国道と合流し右側遠方には梅田のビル群が
見えます。

2016年11月3日木曜日

はごろもフーズは昔の東京都状態

はごろもフーズなどによると、10月13日、山梨県甲斐市内の
スーパーマーケットから、販売した缶詰にゴキブリが混入して
いたという連絡があり調べたところ、2年前の12月ごろ
下請け会社の工場で製造されたものにゴキブリが混入した
可能性のあることがわかったということです。
はごろもフーズでは缶詰を購入した甲府市内の女性に謝罪
しましたが、製造から1年10カ月経過しており、同様の訴えが
ないことなどから商品の製品回収などはしませんでした。

私も昨年までシーチキンをよく食べていたので、未開封の缶詰を
確認したところ、賞味期限は2019年となっており、混入したと
みられる時期のものは食べてしまっているようです。
この謝罪の仕方が悪いとネットで大炎上中で、さらに株価も
下落中とのことです。

















はごろもフーズの体質はどことなく東京都の築地市場を豊洲へ
移転する問題と類似しているように思えます。
問題の商品はそろそろすべて消費する頃だから問題ないと
スルーするような食を扱う企業でなくても企業として失格です。
まずは全商品を回収して、なぜ、どの時点で混入し、
今後どうするかというところを考えて情報公開できないようでは
はごろもフーズは経営危機に陥ることが確実です。

2016年11月2日水曜日

外国人旅行者受け入れのために大阪が必用なハードとソフト

今年日本を訪れた外国人旅行者が2000万人を突破
とニュースがありました。
2020年には4000万人を目標としているそうです。
4000万人と言えば日本の人口の1/3です。
今でも心斎橋や道頓堀は外国化しているのに、これ以上
増えたらどーすんだと心配する人もいるでしょうが、
そこはあまり心配する必要はありません。
大半は首都圏だけの話です。

しかし順調にいけば今の1.5倍以上の外国人観光客が
大阪に訪れることは確実です。そこで必要なハードが
今後3つ必用だと私は考えます。

ひとつはアクセスです。
間違いなくコケる「なにわ筋線」でも説明したとおり、
関西空港からのアクセスを「はるか」「ラピート」に任せるのは
脆弱すぎます。かといってリニアを新設するのも負担が
大きく現実的ではありません。私のイチオシは北陸新幹線の
関西空港延伸です。
北陸新幹線は本来新大阪から富山までを先に営業させる
べきところを東京から金沢までを先に営業させてしまいました。
この影響で石川県、富山県から企業や人の目が関西から
東京へとシフトしており、揉めている新大阪敦賀間が開業しても
赤字となる可能性があります。
関西空港から北陸を直通させることで、北陸の視線を
関西へと戻せるのではないでしょうか?

2つ目はホテルです。
「民泊」ということばをやたらと聞きますが、日本人が大阪で
宿泊することも難しくなった今、ホテルを増やすことは絶対に
必用です。
私は市街地や駅前型のホテルではなく、新しいリゾート型の
ホテルでよいと思います。たとえば港区で言うと、使われなく
なった弁天埠頭を埋め立てて、公園の中に高層ホテル群を
つくるのです。最寄駅からは1キロありますが、そこまでの
経路を整備すれば、海外からの人にとっては問題ありません。

3つ目は観光地です。
外国人観光客が大阪を訪れる時の観光は、USJ、大阪城、
道頓堀です。観光客を分散させるためには第4、第5の
スポットが必用で、その有力候補は仁徳天皇陵です。
展望塔や敷地内へ入場できるようにしていくなどハードルは
高いですが、受け入れるためには必須です。

必須と言えばハードだけではなくソフトにも必要なものがあります。
先日のコスモスクエア駅での撮影時、中国人らしき女の子に
(多分)「本町へはどう行けばよいか?」と聞かれました。
地下1階住之江公園行のホームなので本町への電車は来ません。
エスカレーターを指さして「down」と地下2階ホームへ行くよう
促しました。外国語ができなくても、もてなそうという気持ちを
市民、府民みんなが持つことが重要で、それができる可能性が
日本で一番高いのが大阪ではないでしょうか?

2016年11月1日火曜日

ハロウィンも東京一極集中に一役

中国が大都市への人口集中を非人道的で強引な手段を
用いてまで阻止しようとする中、日本では粛々と首都東京
への一極集中が加速しています。

海外で10月31日秋の収穫祭として「ハロウィン」が
行われていましたが、近年は東京ディズニーランドなどの
影響もあり日本でもその言葉が定着しました。
海外では子供を中心とした家族が楽しむのに対し
日本のハロウィンはどちらかというと、若者を中心とした
大人が仮想して夜の大都市を徘徊するお祭りとなって
しまっています。

池袋、原宿、大阪でも道頓堀で盛り上がるこの祭りですが
メディアが渋谷ばかり取り上げるので、多くの人は渋谷の
お祭りだと誤解しているようです。
ハロウィンが本来そうであったように、日本の有名な祭りは
青森のねぶた祭り、徳島の阿波踊り、高知のよさこいなど
その土地で根付いてきた文化の一部です。

今年のハロウィン、土曜日日曜日は首都圏だけでなく
地方や海外からも渋谷で仮装行列をした人がいました。
ますます東京に人を吸い寄せてる歴史も文化もない
このイベントは同じく海外から輸入されたイベントである
バレンタインデーを越える経済効果となる見込みだ
そうです。
バレンタインが全国的な効果となるのと比べ
ハロウィンの経済効果は東京にそのシェアの多くを
奪われます。
ネットも含めたメディアの責任ではありますが、ハロウィンも
東京一極集中に一役買う残念な結果となりました。