テスラ自動車が先日自動運転中の乗用車の死亡事故を受けて
ソフトを改良したとのニュースがありました。
日本も自動運転には燃費の次の柱として、開発に力を入れて
います。
今日も完全な自動運転車の販売を2025年より前倒し、
専用レーンを使ったバスの運転を2020年よりも前にすると
経産省が発表したというニュースがありました。
安倍総理も2020年の東京オリンピックの時には自動運転を
実現したいという発言をしていて心強いと思う人もいると思いますが
私はここにひっかかります。
恐らく国の描くところは東京オリンピックで自動運転の車を
訪問する外国人に見せびらかしたいのでしょう。
しかし、このシフトで開発すると築地の移転問題のように、
ゴールからの逆算で安全が疎かになってしまうでしょう。
挙句の果てには、アメリカだけではなく、ドイツにも自動運転で
遅れを取ってしまいます。
そうではなくて、これこそ地方創生の柱として自動運転を
開発していくべきです。
もっとも自動運転を必用とするのは、日本を訪問する外国人ではなく
高齢化、過疎化が進む地方の町村です。
交通量は少ないが細い道である高齢者の自宅と、片側1車線の
交互通行だが交通量の多い近所の病院やスーパー、この間の
ある程度決まった道を自動運転で輸送できるシステムのり構築です。
東京都内を走らせるとなると、交通量も多く安全面でクリアしないと
いけない課題は多いですが、地方でしかも限られたエリアだと
開発も容易いはずです。そこで実証データをとってから都会での
運用を考えるべきです。
また、地方は過疎化により路線バスが次々と消え、高齢者は
タクシーを利用しますが、タクシーもバスも乗務員はひとり、
つまり一番高い人件費は必用なので、当然運賃は割高になります。
これが自動運転だと人件費がかからないので割安になり
高齢者の負担も減ります。
日本が自動運転の先進国になるためには、協力してくれる
過疎化が進む自治体を募り、地方から改革すべきです。