2015年8月19日水曜日

未来に思いをはせた少年たちのその後

それでは、なぜ日本人は未来への思いが
冷めていったのでしょうか?
私は世界トップクラスの経済大国となり
守りにはいったからだと思います。

それを象徴するのがソニーです。
カセットテープ、CDを世に送り出し
トランジスタラジオからはじまり
ウォークマンという電機製品を携帯する
文化を創り出しましたが、企業としての
力を高めるため、経営の効率化を求める
ようになって急激に衰退した企業です。

未来に思いをはせても、利益は得られず
豊かにはなりません。
サイコパス等の未来社会を描いたアニメ
もなかなか社会に受け入れられないのが
現状です。
恐らく、そのようなストーリーにはいる
想像力が乏しくなっているのでしょう。
とにかく結果を求めているのです。

しかしリニア新幹線の工事が始まった
ように、最近未来への夢を実現する
傾向があり喜ばしく思います。
電気自動車が最近販売されていますが
大阪市バスが現在のカラーリングに
変わったきっかけは1972年登場の
電気バスと呼ばれる電気自動車と
いうことをご存知でしょうか?
今でこそハイブリッド自動車から電気
自動車や水素自動車というのが当たり前
という時代ですが、電気自動車は別に
近年登場したものではないのです。

凍結されていた夢や未来の計画が再び
動き始めているのは、半世紀前に未来
を描いたものを見た少年が成長して
社会を動かせる立場になったからだと
思います。
今後日本が発展するには今の少年に
いかに大人が夢を描けるかです。

まだコンピューターがオープンリール
のテープに書き込んでいた時代に
このような想像をされていました。

半世紀近く前に想像していた未来の授業風景
















学生が体罰を受けている姿が描かれて
いるところが笑えますが、想像通りの
未来が現在になっています。

2015年8月18日火曜日

1970年頃の日本が描いた未来

米国HTT社は、時速1,200キロで乗客を輸送する
ハイパー・ループという交通手段の実験線を作る
計画を発表しました。
真空状態のような低圧のチューブ内をカプセルの
ような列車で移動するしくみで摩擦もなく少しの
力で高速で移動できるというものです。

これは起業家イーロン・マスク氏に考えられた
アイデアだそうですが、実は似たようなものが
半世紀近く前の日本の図鑑で紹介されています。

1970年頃の学研学習図鑑より






















別にケチをつけているわけではありません。
当時日本は大阪万博が開催されていた頃です。
パビリオンの素材が後に東京ドームなどで
応用されていることは前に述べましたが
世界初の携帯電話や介護入浴器の原点となる
人間洗濯機が展示されており未来についての
アイデアがいろいろ発案されていました。
そのうえ、ウルトラセブン「第四惑星の悪夢」
のように、夢のある未来の影までも想像されて
いました。

しかし東海道新幹線の最高速度が1964年
開業からのぞみ登場までの28年間引き上げ
られなかったように、日本人の未来への思い
は徐々に冷めていっています。
政治経済を含めて、未来のことを考える意欲が
現在を充実させることに繋がると思います。

最後に半世紀前に想像された未来の日本の
イラストをご紹介します。

2011年の東京

















走れ、空中弾丸列車






















1969年に描かれた20年後

















2015年8月17日月曜日

アメリカの沈黙

8月14日安倍首相は、戦後70年談話を発表しました。
次の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない
とする一方、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任が
あるとし、過去の行いについて「事変、侵略、戦争」の3つ
を挙げ、平和への決意を表明しました。
そして今後世界の平和と繁栄に貢献すると述べました。

先の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない
とは言いましたが、今後も日本は謝罪をつづけることだと
思います。
戦争をして世界に迷惑をかけた日本か悪いから謝ります
と日本が謝り、関係国もそれに頷く繰り返しで、本当に
よいのでしょうか?

私はそろそろアメリカ合衆国が勇気を持って、太平洋戦争
について語るべき時ではないかと思います。
1932年。日本の731部隊が中国において人体実験や
生物兵器開発をしていた事象。
1937年。日本軍が中国南京市において30万人の市民を
虐殺したという事件。
1941年。日本がアメリカに奇襲をしかけた真珠湾攻撃。
その頃あったとされる日本軍韓国従軍慰安婦問題。
1945年。広島、長崎への原爆投下。降伏後ソビエト軍
の日本人惨殺。
これらの真実の欠片が最近になって漏れ始めています。
たとえば南京事件を報じたニューヨークタイムズの
通信員が南京で日本軍が虐殺する光景を見なかった」
「中国兵が安全区に入り、南京市民に乱暴をしていた」
など証言しているのです。

アメリカ軍諜報部はこれら一連の詳細を戦中戦後で把握
しているはずなのですが、口を閉ざしたままです。
中国、ロシアそして韓国までもが、真実を捻じ曲げようと
しているのを傍観しているのです。
何より可哀想なのは政治家も含めたアメリカの国民です。
最近でこそ経済が悪化してそれどころではないものの
「世界の警察」「世界の指導者」と自負してきておりながら
歴史の真実に口を閉ざす一部の思惑によって、裏切られ
つづけているからです。

もちろん日本が犯した罪は大きくこれからも謝罪を続けます。
しかし真実が歪むにつれ、新しい戦いへの動機が生まれ
いつの日かアメリカの沈黙から新しい悲劇はくり返されます。

2015年8月16日日曜日

沖縄県米軍基地移転問題

米軍の沖縄県普天間基地を辺野古への移転が
沖縄県の猛反対で現在、協議のため工事が
一時中断という事態になっております。

アメリカは軍隊にお金をかけたくない思いから
日本が自衛隊を軍隊に格上げできるくらいなら
撤退してもいいくらいに思っています。
しかし我が国は安保法制の協議も国会で前に
すすんでいませんし、ましてや誰一人自衛隊を
軍に格上げなんて考えておりません。

しかしアメリカ軍が撤退すれば、沖縄だけでなく
奄美諸島も中国が自国の領土と主張して侵略
することは目に見えています。だからアメリカは
撤退することはできず、国民を納得させるため
沖縄県そのものをアメリカ合衆国に編入させる
ことも今後の選択肢のひとつにあります。

つまり、日本政府や沖縄県が何と言おうと米軍
基地は今後どのような展開になっても沖縄県
に存在することは揺るぎません。
日本政府も普天間基地が老朽化したからなど
の都合だけではなく沖縄県と迅速に話をするため
辺野古移転以外の可能性も考えていくべきです。

たとえば沖縄国際空港と隣の自衛隊駐屯所への
移転です。ご存知の方も多いと思いますが、
旅客機と戦闘機の騒音は全然違います。
基地を普天間のような町中に今後もだらだらと
存続させるのは、絶対だめです。しかし撤退
できない現実では、これが一番簡単な解決策です。
沖縄空港は滑走路の南北が海と埋立地で
比較的街と隔離されているので大きな問題は
ないと思います。

問題は沖縄国際空港の移転先です。
私の希望は環境問題で二転三転した挙句、現在
経済効果が見込めないとして事業が凍結されて
いる「泡瀬干潟」です。干潟とはいえ実際は半ば
埋め立てられています。ここを埋め立てる条件
に環境保全がありますが、工場や倉庫などが
雑に入居するより公的な空港となったほうが
環境の配慮にもなると思います。また、空の玄関と
なると経済効果も見込めるため、凍結も解除される
はずです。
泡瀬干潟(あわせひがた)











空港開港と同時に沖縄市、宜野湾市、浦添市、
那覇市を結ぶ高速鉄道を開通させ普天間基地
の跡地に国際会議場を作り、外務省も移転しては
どうかと思います。国の拠点ができれば、沖縄県民
の視点も変わると思います。
そして移転が一段落すれば、沖縄県に数多く存在
する米軍施設をできる限り新基地に集約してもらい
ます。アメリカ国民も日本に米軍施設が多くあり
そこでアメリカ国民の税金が投入されていることに
よく思っていないので、アメリカのほうも納得できる
はずです。また数が減ると防衛力がそがれると
お考えの方もいらっしゃるかも知れませんが、
沖縄返還から半世紀近くたち時代は変わりました。

アメリカとも連携をとりつつ、これくらいの変革の
意思がないと、ただ話し合うだけでは時間の無駄
と私は思います。

2015年8月15日土曜日

消火活動の難しさ

消火活動の難しさを露呈するニュースが
最近相次いでいます。

苫小牧沖フェリー火災で乗員1名が亡くなり
ましたが、フェリーの沈火には火災発生から
沈下まで10日以上かかりました。これは
内部にはいるとそこから空気を送り込むことで
火の勢いを増したり、爆発させていまう危険が
あったからです。
そこで外から放水して温度を下げて沈下に
時間がかかったのです。

早く中へ入り消火活動をしていたら、乗員
1名の命は助かったかもしれませんが、船は
たいへんなことになっていたと思います。
アメリカでも最近郊外の邸宅火災で消防隊員
が家の中へ突入した途端に爆発がおきると
いう映像をテレビで報じていました。

消火の基本をご存知でしょうか?
効果的なのは、水をかけるよりも火を
包み込むことです。
火は酸素を二酸化炭素に変えて燃えるので
酸素がないと燃えられないのです。
逆に空気を与えるとよく燃えます。
ビルなどで防火扉を見かけますが、これは階段
に煙がまわって煙突の役目をしないようにさせる
ためです。煙突がないと自然と沈下します。

これにさらに気を付けないといけないのが
先日中国の天津での爆発火災です。
化学薬品などを扱う場所ではそれに合わせた
消火活動が必要になります。
今回は消火活動をしたために、消火水が何かと
大爆発を誘発したと言われています。
中国は起こしてしまった不祥事を迅速に処理して
うやむやにしようとします。それがかえっ問題を
大きくした形です。

天津爆発








天津爆発後















消防局は管内の企業個人のデータを収集して
それぞれの消火方法を119番が鳴ったら
すぐに対応できるようにすることが重要です。
もちろん我々もボヤを起こした場合はいかに
火を包み込むかを考えることが重要です。


2015年8月14日金曜日

岩隈投手ノーヒット・ノーラン達成

昨日アメリカメジャーリーグでマリナーズの
岩隈投手がノーヒットノーラン達成しました。
おめでとうございます。
日本人としては1996年野茂投手以来
二人目の快挙です。

野茂投手と岩隈投手の共通点はともに
近鉄バファローズ入団の投手という点です。
近鉄という球団は先発ローテーション制度
確立後も鈴木啓示、阿波野秀幸、野茂英雄
そして岩隈投手と大投手が柱となり、調子
のよい投手がその間隔を先発する傾向が
あり、これらの歴代の投手は他球団の
エースと呼ばれる投手とくらべタフなのは
間違いありません。
当然球団の成績もこれら歴代の大投手の
でき次第というところもありました。
つまり鈴木投手にしろ野茂投手にしろ
近鉄の大投手は先発登板時には相当の
重圧があったと思います。

岩隈投手に関してはやっと球界のエースと
認められた折に近鉄バファローズが同じ
パリーグのオリックスに吸収されるかたちで
合併されてしまいます。この際、岩隈投手は
オリックスの支配下登録を拒否して、新しく
誕生した楽天ゴールデンイーグルスへ
入団と若い時に苦労したプロ野球投手の
ひとりです。西鉄ライオンズの黒い霧事件
から孤軍奮闘し西武ライオンズを日本一に
導いた東尾氏と似ていると私は思います。

投手は自分がいくらいい投球をしても
チームが得点を挙げないと勝利投手には
なれません。日本でどれだけ活躍しても
世界で通用しない選手は数多くいます。
もちろん投手では日本の中6日間隔での
登板がメジャーでは中4日間隔になると
いうこともあります。
しかし基本的に、世界の舞台で活躍できる
スポーツ選手は、スポーツ選手としての
能力以外のものが必用だと私は考えます。

2015年8月13日木曜日

大阪都構想復活の日

今日予定されていた大阪府、大阪、堺両市でつくる
「大阪戦略調整会議」が実質開かれなくなりました。
今井会長(大阪維新の会)が開催を通知しましたが、
日程の相談がなかったことに反発した自民、公明、
共産が欠席するからだそうです。

都構想を実現せずとも「大阪戦略調整会議」で
大阪はひとつになってムダをなくせると訴えた自民、
公明、共産がいきなりボイコットしていてはこの先の
大阪がどうなるのか心配です。
自民、公明、共産は会議に出席して意見を言って
アピールすれば、大阪府民の心を動かせたのに
これでは自爆テロのようなものです。

自民、公明、共産が大阪都構想の住民投票を
僅差で勝利したのは自民、公明、共産の声が届いた
わけではなく、橋下市長の強引さに大阪市民が
疑念を抱いたからです。しかもその世代は高齢者
に集中しており、5年後に投票を行えば間違いなく
賛成多数になります。

大阪維新の会は橋下市長、松井知事が失脚しても
その意思を受け継いで大阪都構想を諦めずに
推進していくべきです。
そのためには二人に代わって会をまとめる人が
でてくることが必須です。できれば橋下市長のように
強引ではなく、柔軟に物事に対処できる人がいいと
思います。
前回の投票で私は特別区の割り方が気に入らなく
反対に投じました。その点も、もう一度検討して
ぜひ都構想を実現してほしいものです。