2015年5月20日水曜日

維新の党の行方

都構想の住民投票を受け
橋下市長の政界引退発表が
ありました。

そのあといち早く維新の党の
江田代表の代表辞任が
伝えられました。
党の元となる都構想の住民投票
に敗北したのは自分が橋下を
ささえられなかったからというが
事実はそうでないことは明らかです。

橋下と都構想を失った維新に
存在意義が消えます。
これから沈没する船の船長は
勘弁してくださいが本音です。

では今後維新の党は
どういう方向に向かうのでしょうか?
ヒントは松野新代表就任に関する
自民、公明、民主の反応です。
どちらも信頼できる政治家で
あるとベタ褒め、歓迎ムード
一色です。
これは維新の党が目的である
都構想なるものが消滅したものの
与党でも野党でもない
ニュートラルなポジションを
残しているからです。

ただし、今後は存在意義の
なくなった維新の党が
ポジションを固定することは
考えられません。
概ね、旧維新は与党よりで
旧結いの党は野党よりです。
私の予想では大黒柱を失った
ことから解党となり、
在籍議員は自民と民主に
それぞれ入党するものと思えます。

2015年5月19日火曜日

大阪都構想住民投票の私的まとめ

これまでのコメントと重複しますが
大阪都構想を私的にまとめます。

私が大阪維新の会支持でありながら
反対票を投じた理由はふたつです。

橋下市長、大阪維新の会の考えは
正しいと思います。
これは話し合いに応じなかった
自民、公明、共産などの責任では
ありますが、強引にプランをすすめて
投票に踏み切ったところに
橋下氏が市長になって以降
「民意で選ばれた僕が決めた事だから」
と強引に市政を進めていった姿が重なり
ここでブレーキをかけないと
取り返しがつかなくなると思ったから です。

特別区の区割りに関して、
橋下市長は大阪の地理歴史を考慮
しなかったことが2点目です。

大阪はキタとミナミが中心の都市です。
キタに関しては、東淀川区出身で
豊中在住のためか、これまでも梅田の
開発に力を入れてきました。
なのにミナミに関しては配慮が
ありませんでした。
心斎橋、なんば地区は南区とすべきです。
せっかく区を減らすのにあべの橋と天王寺
のターミナルをひとつの区にしないのも
配慮に欠けていたと思います。
これらを考慮し、ひとつの区に
ひとつのコアとなるターミナルを充てて
区割りをすべきだったと思います。
それができなかったから、分割後
区ごとに格差ができるのでは?
払った税金が他で使われるのでは?
という不安が払しょくできなかったのです。

加えて災害対策が叫ばれる中、
河川を無視して区を割り振った
ことも理解に苦しみます。

つまり大雑把にいうと
コンセプトや骨組は素晴らしいのに
外装、内装がヘンテコだったのです。
これは橋下市長の周りや下の
人たちが無能だったからです。
恐らくはこのカリスマに任せれば
正しくなくとも受け入れられると
思っていたのでしょう。

今回の反対多数で大阪市政の改革が
頓挫してしまうのも事実です。
今回中央執行部から見放されながらも
頑張った柳本氏はじめとする自民が
柔軟に維新と対応いただくことを望みます。

2015年5月18日月曜日

大阪都構想住民投票の結果

ここで何度か取り上げた
大阪都構想住民投票が昨日ありました。
結果は皆さまご存知のとおり
賛成 694844
反対 705585
という僅差で反対が賛成を上回りました。

反対が上回った主な要因は
○高齢者パス廃止などこれまでの橋下政治が
高齢者に厳しかった。
○大阪市長就任後橋下市長が選挙で信任を
得たから何をしてもよい的発言への不審感。
○大阪市民が収める税金が市民のために
使われない可能性がある不安 。
だと思います。

そして、今回反対票の多くは高齢者によって
投じられました。
私が投票に行った時も、高齢者の男性の
何人かはかなり興奮していて、絶対反対だ
というような権幕で投票に臨んでいました。
これまで選挙といえのは黙々とする印象
だったので、忘れられない光景になると
思います。
これに対しそれ以外の世代は
ネットの中でこそ、大きく騒ぎ立てるものの
いざ選挙となると投票に行かなかった
人が多くいたようです。

今後の問題として
大阪では、 反対として一枚岩にはなりましたが
思惑の違う自民、公明、共産は改革を推進
できないという実情です。都構想は一旦白紙と
なったものの、大胆な改革は必要です。
橋下市長の政界引退の意思は固く
これからの市政に問題が残ります。
日本においては、安倍内閣は大阪都構想が
仕上がり、府を都とする代わりに
橋下市長を中央政界に引っ張り込み
維新と連立を組み憲法改正を目論んでいましたが
維新の存続自体が不透明になり
現内閣での憲法改正への道が遠のいたことです。

今回の投票結果は大阪だけでなく
日本全体の政治にも大きな分岐点と
なるはずです。
まずは一定の投票率で決着がついたことに
大阪市民として責任を果たしたのではないか
と思いほっとしております。

2015年5月17日日曜日

大阪市特別区設置住民投票当日

住民投票に行ってきました。

今回は通常の選挙と違い
投票当日も賛成、反対の活動が
できるということで、楽しみにして
いました。確かに看板を持った人は
おりましたが、ミナミの看板もちの如く
無言で予想外でした。

しかし、投票会場は前回の選挙より
少し多い程度の混み具合でしたが
通常の選挙と違い投票に来た高齢者
の数人が、それぞれに賛成反対とは
言わないものの、大きな声で主張を
するようなことを言ってたのが
印象的でした。

投票したのが昼前だったためか
ネットであれほど賛成の声が
あがっていたので、若い世代も
来ているのかと期待していましたが
残念ながらほぼ高齢者でした。

実際に自分の意見は持っていても
自分の1票でどうにかなるわけで
ないから行かないという声が
今回の場合も多く、
身近な住民投票にも関わらず
政治への無関心が感じられる
住民投票でした。

2015年5月16日土曜日

大阪港の風景⑥ 天保山

大阪港の風景、今回はノーマルに
天保山です。
江戸時代はめじる山として大阪港の
浅瀬のシンボルでしたが、
その後開拓され港区ができあがると
ここだけ山となってしまいました。
と言っても日本一低いとされる
この山のメリットは意味不明です。
この麓?に桜島行の渡船が
運行されています。

天保山渡船のりば付近





















桜島といってもかつて此花区の先端
であった場所です。昔はJR桜島駅
の傍でしたが、現在は移転して
利便性を失っております。
尚渡船は大阪市土木課管理の下
歩行者、自転車のみ乗船可で
無料です。

海遊館
















海遊館の南側の大通りを側道へと進むと
中突堤へ行けます。
かつては大阪港の船舶をコントロールした
ハーバーレーダーがありました。

大阪港
















現在は海へと続く遊歩道となっています。
左側の建物は咲島トンネル排気口です。

税関社宅跡
















大阪港の最近の大きな変化は
税関社員住宅が住宅だけでなく
テニスコート、プールすべて
取り壊されて更地になっていたことです。

奥に見える観光バスは港冷蔵という
倉庫の跡地にできた夜行バスの
共用車庫です。

夜行観光バス共用車庫

時代の流れに乗って港区も変わっている
のです。
さて、この大阪港の風景シリーズは
一旦終了させていただきます。
実は取材中にカメラを落として
修理期間が未定のためです。

2015年5月15日金曜日

安保関連法案についての反応

昨日政府は安全保障関連法案を決定し
安倍首相は首相官邸で記者会見しました。
政府・与党は通常国会の会期を延長し
今国会での成立を目指すことになります。

インターネット上では、政治関連ではない
雑談系の掲示板でも
「日本ついに戦争参加へ」とか
「ゆとり世代に赤紙が届く時が来た」など
事実を歪めたデマが飛んで盛り上がりを
みせていますが、これもネットの功績の
ひとつではないかと思います。
今まで政治に興味のなかった世代も
ネットの雑談についていくために
検索サイトで調べて興味を持つように
なってきているのは事実です。

しかし問題は先ほども述べたとおり
偏った思想が先行していることです。
嘘は嘘であると見抜ける人でないと
(インターネット掲示板を)使うのは
難しいと2ちゃんねる創設者の言葉
にありますが、実際ネット利用者が
正しい判断がなされているかです。

大阪都に関してもそうですが
基本的にネットは革新的な意見が
主流を占めます。端的にいうと
左翼的思想です。
現状の政治思想を支持する人には
「ネトウヨ(ネット右翼)」として
異常な敵対心を抱いています。
ただしそれらの意見がすべて
間違えているわけでもありません。

恐ろしいのは人々の意見が偏った
方向のみに傾斜する同調現象に
陥る危険があることです。
大袈裟な意見かもしれませんが
義務教育期間のうちにネットの
正しい見方なるものを教授する
必用があるのではと考えます。

2015年5月14日木曜日

アメリカ合衆国列車脱線事故


日本時間5月13日午前10時頃
アメリカ合衆国、フィラデルフィアで
急行列車が脱線しました。
日本でも過去に福知山線が脱線
する大参事がありました。

たとえばもし
日本の新幹線で同じような事故が
おこった場合を考えます。
たとえ遠くで、見ず知らずの人が
亡くなったり、ケガをされたとしても
この場合は日本国民全体の損害
となります。

日本国民だけでなく、全世界から
日本が求められているものは
「安全と安心」です。
日本のアニメが好きで家族で
日本に行きたいけれども時間も
予算もなく断念する中、欧州から
女子中学生ひとりで日本へ
観光に来た話を聞きました。
日本が世界の中で安全な国
だからです。

新幹線を海外に売り込む
日本の武器も同様です。
よって、たいていの場合は
車輛だけでなく、運行システム
などの運用管理をセットで
売り込むのが日本流です。
当然中国のそれより高くなり
車輛性能は欧州のものより
劣るかもしれません。
それでも新幹線が各国の
基幹鉄道として検討されるのは
新幹線が開業以来人身事故を
起こしていない実績です。

つまり新幹線が事故を起こす
ということは、日本の信頼を
失うことになります。

見た目の電車のデザインや
車内にディスプレイを装備する
見た目も大事ですが
本当に大事なのは、終電が
車庫に入って、始発が動き出す
までに、線路を点検したりする
地味なところにあるのです。