コロナで低迷する映画業界で、鬼滅の刃が
ドラえもんを抑えて興行収入連続1位の座を守り
千と千尋の神隠しを抜いて
国内映画の興行収入1位になることが確実になりました。
週刊少年ジャンプ連載でもともと人気のある漫画が
アニメ化された作品は多数あります。
しかし鬼滅の刃のように週刊少年ジャンプの連載から
アニメ化されたことがきっかけで
人気に火が付きコミックが売れて大ヒットしたのは
これまで例のなかったパターンです。
原因はキャラクターデザインにあると思います。
原作、吾峠呼世晴氏は脚本も画も緻密な構成ですが
ジャンプ読者の立場から見ると、自分の気になる漫画を
読んだ後、時間が余ってパラパラとページをめくった時に
あのキャラクターでストップすることは
まずないと思います。
ページストップして読めば
よい作品だと感じたかもしれませんが
読まなければ何も伝わりません。
個性が強すぎるというか、読者層の肌に合わないのです。
作者が女性であるということもあるかもしれません。
しかしアニメ化することによって
キャラクターがクセを削られポップになることにより
見やすくなりストーリーに入っていくことができました。
あの世界観に接しさえすれば
心にハマりやすい素晴らしい作品です。
日本のアニメはすでにやりつくした感が
ファンや関係者の間に最近漂っていますが
鬼滅の刃のヒットを機に、アニメ制作関係者の皆さんは
さほど人気がないコンテンツであっても
素晴らしい作品はどんどんアニメ化していってほしいと思います。