中国の国家観光局の報道官は1月24日、記者会見し、
中国国内の旅行会社に日本のアパホテルを利用する旅行商品の販売や
宣伝を中止するよう求めたことを明らかにした。
アパグループは「政府が一民間企業の活動を個別に批判することに
疑問を感じるが、こちらがコメントする立場にはない。対応に変更はない」
と中国政府の圧力に屈しないことを表明したが、日本政府は静観している。
今日、ある報道番組でこの件を取り上げた際、解説委員が
この件を見てトランプ大統領がトヨタを名指しで非難したことを
思い出したというようなコメントをしていました。
確かに似てはいます。政治が一企業を攻撃するのは
一種のハラスメントです。しかし中身は全然違います。
トランプ大統領がトヨタを非難したのはビジネスの方法に
ついてです。もちろんルールにのっとってトヨタはビジネスを
しているので、問題はないのですが、そのルールが
変われば今正しいことも、違法になってしまいます。
スキーのジャンプ競技で板の長さに制約ができて以降
日本は金メダルが遠ざかったように、アメリカが法律を変えれば
トヨタがメキシコに工場を出しても利益にならないのです。
だから、今まで通りの対応をするのではなく、トランプ大統領に
あわせたやり方で対応すべきと、以前私は呟きました。
で、今回のAPAホテルの件です。
「南京事件」は全容が未だ明らかになっておらず
中国の言う「大逆殺説」もあれば、当時の日本兵の証言で
「虐殺しようにも南京に人がいなかった」とする「なかった説」
もあり、諸説あります。私個人は日本兵が南京に攻撃したのは
間違いないのですが、民間人の死亡は日本攻撃に乗じて
金品略奪を企てた現地のならず者の仕業とみるのが合理的
かつ現実的だと思います。
それはともかく、諸説あるこの件を「大虐殺」でなければならない
とする中国政府の姿勢は、ビジネスとかルールとかの領域では
ありません。中国の思想に従え」という人権を無視した圧力です。
例えれば、イスラム教徒やキリスト教徒に「それらの崇拝を
やめて仏教徒になれ」と言っているようなものです。
日本のメディアが呑気にこんなことを言うから、政府も弱腰に
なってしまい、毅然とした態度がとれないのです。
韓国慰安婦像や北朝鮮拉致などの問題ももっとメディアが
世論を煽り、政府を動かすというくらいのものでなければ
待っているだけでは何も解決できません。
2017年1月25日水曜日
2017年1月24日火曜日
Yahoo!から強制的に有料会員にされてしまった・・・
今日いつものようにYahoo!ニュースを開けると
「プレミアム会員の○○様」とさも私がYahoo!プレミアムに
登録しているように画面が表示されています。
「え!?」と思い、登録情報を確認すると、
会員登録状態になっていました。
何かの操作ミスで登録してしまったのかと
メールを確認しましたが、登録確認のメールは届いていません。
Yahoo!プレミアムとは毎月462円支払うことで
買物をしたときにポイントが多くついたりする
サービスを受けるためのもので、よく勧誘のメールなどが
来ていましたが、必用ではないので断っていました。
ところが意図しない操作がなされ、会員登録されていることに
恐怖を覚えた私はとりあえず「Yahoo!」に登録している
クレジットカードの番号を削除しました。
具体的に言うと「Yahoo!ウォレット」と言って、登録すると
ネットショッピングをしたときにいちいちクレジット情報を
せずに済むのでよくネットで買い物をするのなら便利な
機能ではあります。
しかし勝手にプレミアム会員に登録されるということは
勝手にお金が引き出される可能性があるので削除しました。
あとは、どうしてこうなったか、プレミアム会員の退会、そして
これからどうすればいいかです。
とりあえずホームページから連絡できるフォームメールを
探しました。探していると嫌でも目に付くQ&Aも見ましたが
当然ながらこの件に役立つものはありません。
会員登録自体は削除した「Yahoo!ウォレット」のところから
できたようですが、もうすでに削除しているので無理です。
同じページをグルグルまわっているうちに怒りが込み上げ
結局Yahoo!JAPAN本社に電話しました。
ネット企業の株は実際の値打ちよりも高騰しているのが
普通です。これが不思議でなりません。ネット企業はあくまで
ネットが存在することが前提の企業です。世界中にケーブル
が張り巡らされて、今さらネットがなくなるわけがないと
言われるかもしれません。それはそのとおりです。
しかし、「通信」の発想自体が変わった場合、将来的に
まったく違うシステムに移行されると、そこに今のネット
企業がそのまま生き残れるとは限らないのです。
そして私たちもネットを利用しても依存してはいけません。
今回の件で再認識させられました。
「Yahoo!」というIT最大手でさえ、トラブってしまうと
なかなか解決できないのです。
私は写真をグーグルドライブで保存管理しています。
しかし突然グーグルがダウンして保存した写真がすべて
無くなってしまう可能性はあるのです。
そしてお金の問題です。
アメリカのYahoo!はクレジットカードを含む個人情報が
漏洩したため、最終的に倒産に追い込まれました。
日本のYahoo!もいつ漏洩して、倒産しても不思議では
ありません。今回私はウォレット停止後確認したところ
身に覚えのない出金はありませんでしたが、急なトラブルが
いつ起こっても対応できる準備が必用と実感しました。
「プレミアム会員の○○様」とさも私がYahoo!プレミアムに
登録しているように画面が表示されています。
「え!?」と思い、登録情報を確認すると、
会員登録状態になっていました。
何かの操作ミスで登録してしまったのかと
メールを確認しましたが、登録確認のメールは届いていません。
Yahoo!プレミアムとは毎月462円支払うことで
買物をしたときにポイントが多くついたりする
サービスを受けるためのもので、よく勧誘のメールなどが
来ていましたが、必用ではないので断っていました。
ところが意図しない操作がなされ、会員登録されていることに
恐怖を覚えた私はとりあえず「Yahoo!」に登録している
クレジットカードの番号を削除しました。
具体的に言うと「Yahoo!ウォレット」と言って、登録すると
ネットショッピングをしたときにいちいちクレジット情報を
せずに済むのでよくネットで買い物をするのなら便利な
機能ではあります。
しかし勝手にプレミアム会員に登録されるということは
勝手にお金が引き出される可能性があるので削除しました。
あとは、どうしてこうなったか、プレミアム会員の退会、そして
これからどうすればいいかです。
とりあえずホームページから連絡できるフォームメールを
探しました。探していると嫌でも目に付くQ&Aも見ましたが
当然ながらこの件に役立つものはありません。
会員登録自体は削除した「Yahoo!ウォレット」のところから
できたようですが、もうすでに削除しているので無理です。
同じページをグルグルまわっているうちに怒りが込み上げ
結局Yahoo!JAPAN本社に電話しました。
ネット企業の株は実際の値打ちよりも高騰しているのが
普通です。これが不思議でなりません。ネット企業はあくまで
ネットが存在することが前提の企業です。世界中にケーブル
が張り巡らされて、今さらネットがなくなるわけがないと
言われるかもしれません。それはそのとおりです。
しかし、「通信」の発想自体が変わった場合、将来的に
まったく違うシステムに移行されると、そこに今のネット
企業がそのまま生き残れるとは限らないのです。
そして私たちもネットを利用しても依存してはいけません。
今回の件で再認識させられました。
「Yahoo!」というIT最大手でさえ、トラブってしまうと
なかなか解決できないのです。
私は写真をグーグルドライブで保存管理しています。
しかし突然グーグルがダウンして保存した写真がすべて
無くなってしまう可能性はあるのです。
そしてお金の問題です。
アメリカのYahoo!はクレジットカードを含む個人情報が
漏洩したため、最終的に倒産に追い込まれました。
日本のYahoo!もいつ漏洩して、倒産しても不思議では
ありません。今回私はウォレット停止後確認したところ
身に覚えのない出金はありませんでしたが、急なトラブルが
いつ起こっても対応できる準備が必用と実感しました。
2017年1月23日月曜日
トランプ大統領のウィークポイントはロシアとドイツ
昨日の呟きのつづきです。
で、「日米同盟破棄」をチラつかせるアメリカに対し
一歩もひかない協議をせよと若干無責任なことを
言いましたが、そのためにはトランプ大統領を
理解することが必須です。
私もそんなに詳しいわけではありませんが、
少し考えてみます。
これまで申した通り、トランプ大統領はビジネスマン
です。アメリカがいかに利益を得て、雇用を増やし、
景気をよくするかしか考えていません。
そのためにこれまでの問題点を改善し、これからの
問題点となりそうな種や根っこをすべて刈り取ろうと
しています。たとえばトヨタが「今、貢献している」
ということは無意味なのです。
外交問題もすべて、ビジネスのための布石です。
そんなトランプ大統領、不可解な点が2点あります。
ひとつはロシアとの関係です。不確かな情報では
ありますが、トランプ大統領がロシアに弱みを握られて
いるというところです。就任前の会見でCNNの質問を
拒否したのもここにありますし、大統領が対ロシアの
踏み込んだ発言になると、滑舌が悪くなるのは
明かです。
もうひとつは就任前の会見のあと、日本の麻生大臣の
発言から考えます。
麻生太郎財務相は13日の閣議後会見で、
トランプ次期米大統領が大統領選後初の会見で
貿易赤字の相手国として日本を名指しし不満を表明したことを受け、
「米国の貿易赤字は中国が一番で、半分を占めている」と指摘。
その上で「日本やメキシコよりドイツの方が(米国の赤字は)上ではないか。
なぜドイツが出ていないのか」と疑問を呈した。
アメリカの対貿易赤字国ベスト5は
中国、カナダ、メキシコ、日本、ドイツなのに、
ドイツの名前がでていないのです。
これはトランプ大統領の先祖が
ドイツからの移民であったためと言われています。
移民に対して厳しい政策をとるトランプ大統領ですが
不法ではないにしろ、もとはドイツからの移民なのです。
ここからは推察になりますが、ロシア同様ドイツの件も
何らかの事情があるものと思われます。
日本に「週刊文春」があるように、アメリカにも
スキャンダルをスクープする情報力があります。
叩けばいくらでも埃がでそうな大統領だからこそ、
その「埃」を交渉材料として収集する必用があります。
で、「日米同盟破棄」をチラつかせるアメリカに対し
一歩もひかない協議をせよと若干無責任なことを
言いましたが、そのためにはトランプ大統領を
理解することが必須です。
私もそんなに詳しいわけではありませんが、
少し考えてみます。
これまで申した通り、トランプ大統領はビジネスマン
です。アメリカがいかに利益を得て、雇用を増やし、
景気をよくするかしか考えていません。
そのためにこれまでの問題点を改善し、これからの
問題点となりそうな種や根っこをすべて刈り取ろうと
しています。たとえばトヨタが「今、貢献している」
ということは無意味なのです。
外交問題もすべて、ビジネスのための布石です。
そんなトランプ大統領、不可解な点が2点あります。
ひとつはロシアとの関係です。不確かな情報では
ありますが、トランプ大統領がロシアに弱みを握られて
いるというところです。就任前の会見でCNNの質問を
拒否したのもここにありますし、大統領が対ロシアの
踏み込んだ発言になると、滑舌が悪くなるのは
明かです。
もうひとつは就任前の会見のあと、日本の麻生大臣の
発言から考えます。
麻生太郎財務相は13日の閣議後会見で、
トランプ次期米大統領が大統領選後初の会見で
貿易赤字の相手国として日本を名指しし不満を表明したことを受け、
「米国の貿易赤字は中国が一番で、半分を占めている」と指摘。
その上で「日本やメキシコよりドイツの方が(米国の赤字は)上ではないか。
なぜドイツが出ていないのか」と疑問を呈した。
アメリカの対貿易赤字国ベスト5は
中国、カナダ、メキシコ、日本、ドイツなのに、
ドイツの名前がでていないのです。
これはトランプ大統領の先祖が
ドイツからの移民であったためと言われています。
移民に対して厳しい政策をとるトランプ大統領ですが
不法ではないにしろ、もとはドイツからの移民なのです。
ここからは推察になりますが、ロシア同様ドイツの件も
何らかの事情があるものと思われます。
日本に「週刊文春」があるように、アメリカにも
スキャンダルをスクープする情報力があります。
叩けばいくらでも埃がでそうな大統領だからこそ、
その「埃」を交渉材料として収集する必用があります。
2017年1月22日日曜日
トランプ政権に対する日本政府の対応
トランプ大統領就任式は狙撃されることもなく
滞りなく終了しました。
安倍首相は「日米同盟」という言葉をしきりにだし
焦っている様子がうかがえます。
TPP離脱表明したトランプ大統領は、貿易協定を
2国間協定に切りかえます。すでに2国間協定を
している韓国では、莫大な損害をうけていると
報道されています。今後日本に求められるのは
いかに不利な2国間協定を結ばないかという
ところです。
焦っているとはいえ、そんな状況で「日米同盟」を
連呼する安倍総理の態度は疑問です。
なぜならば2国間協定がまとまらなくなった場合、
アメリカが自分の主張をごり押しするキーワードが
「日米同盟」だからです。
「アメリカ有利な協定を日本が結ばないなら、
日米同盟解消、安保もなしだ」というのが
最後の切り札なのです。
もちろん「日米同盟」は重要です。
しかし、それを貿易交渉の切り札にさせない
交渉術が求められます。
安倍総理は未だにTPPがアメリカにとっていかに
利益を産むか訴えたいと言っていますが
TPPに代わる協定をアメリカ抜きで結ぶ準備をし
アメリカに対しては一歩も引かない協議を
してほしいものです。
滞りなく終了しました。
安倍首相は「日米同盟」という言葉をしきりにだし
焦っている様子がうかがえます。
TPP離脱表明したトランプ大統領は、貿易協定を
2国間協定に切りかえます。すでに2国間協定を
している韓国では、莫大な損害をうけていると
報道されています。今後日本に求められるのは
いかに不利な2国間協定を結ばないかという
ところです。
焦っているとはいえ、そんな状況で「日米同盟」を
連呼する安倍総理の態度は疑問です。
なぜならば2国間協定がまとまらなくなった場合、
アメリカが自分の主張をごり押しするキーワードが
「日米同盟」だからです。
「アメリカ有利な協定を日本が結ばないなら、
日米同盟解消、安保もなしだ」というのが
最後の切り札なのです。
もちろん「日米同盟」は重要です。
しかし、それを貿易交渉の切り札にさせない
交渉術が求められます。
安倍総理は未だにTPPがアメリカにとっていかに
利益を産むか訴えたいと言っていますが
TPPに代わる協定をアメリカ抜きで結ぶ準備をし
アメリカに対しては一歩も引かない協議を
してほしいものです。
2017年1月21日土曜日
ラグビー日本選手権
ラグビー日本選手権準決勝を見ています。
社会人1位サントリーと大学日本一帝京大学は
前半終了時点で同点となって、ここで呟きます。
来年から日本選手権から大学チームを締め出す動きが
あるそうですが、この試合の前半を見た限り
「アホか」
と言ってしまいます。
昔は大学日本一対社会人日本一の対決が
日本選手権でした。
ところが、松尾率いる新日鉄釜石7連覇、平尾率いる
神戸製鋼7連覇を経て社会人と大学生に力の差が開き
1997年よりトーナメント方式に変わり、決勝は
社会人同士で争う構図となりました。
数年も連覇をしているとマンネリ化してレベルが下がると
思う人もいるかもしれませんが、スポーツは別です。
プロ野球では巨人の9連覇からレベルが上がり
特にパリーグは圧倒的な力をつけています。
バレーボールも男子富士フイルム、女子日立の黄金期が
代表チームとしても世界トップレベルでした。
どこかが連覇している時こそレベルが上がるのです。
ところが現在帝京大学が大学選手権8連覇して
大学生のレベルが向上しているのです。
この準決勝の結果がどうであれ、明らかに
互角に戦っており、大学生と社会人の力の差が
なくなってきているのは明らかです。
また、最近の風潮で社会人が大学生のチームに
負けるわけにはいかないと、対大学生の試合で
社会人チームのモチベーションがあがっているのは
確実で、この状況で日本選手権から大学をはずすと
言っている意味がまったくわかりません。
こんなアホなことを言っていて、日本ラグビーが
世界のトップレベルに手が届くはずがありません。
逆に来年から社会人1位と大学選手権覇者による
ワンマッチに日本選手権のスタイルを戻すべきです。
社会人1位サントリーと大学日本一帝京大学は
前半終了時点で同点となって、ここで呟きます。
来年から日本選手権から大学チームを締め出す動きが
あるそうですが、この試合の前半を見た限り
「アホか」
と言ってしまいます。
昔は大学日本一対社会人日本一の対決が
日本選手権でした。
ところが、松尾率いる新日鉄釜石7連覇、平尾率いる
神戸製鋼7連覇を経て社会人と大学生に力の差が開き
1997年よりトーナメント方式に変わり、決勝は
社会人同士で争う構図となりました。
数年も連覇をしているとマンネリ化してレベルが下がると
思う人もいるかもしれませんが、スポーツは別です。
プロ野球では巨人の9連覇からレベルが上がり
特にパリーグは圧倒的な力をつけています。
バレーボールも男子富士フイルム、女子日立の黄金期が
代表チームとしても世界トップレベルでした。
どこかが連覇している時こそレベルが上がるのです。
ところが現在帝京大学が大学選手権8連覇して
大学生のレベルが向上しているのです。
この準決勝の結果がどうであれ、明らかに
互角に戦っており、大学生と社会人の力の差が
なくなってきているのは明らかです。
また、最近の風潮で社会人が大学生のチームに
負けるわけにはいかないと、対大学生の試合で
社会人チームのモチベーションがあがっているのは
確実で、この状況で日本選手権から大学をはずすと
言っている意味がまったくわかりません。
こんなアホなことを言っていて、日本ラグビーが
世界のトップレベルに手が届くはずがありません。
逆に来年から社会人1位と大学選手権覇者による
ワンマッチに日本選手権のスタイルを戻すべきです。
2017年1月20日金曜日
今からでも間に合う大阪~関西空港スピードアップ作戦
西日本旅客鉄道は2014年4月に閉館する弁天町駅の
交通科学博物館跡地は、「交通結節機能の向上や、
広域からの集客を視野に入れた駅整備との一体開発を
検討する。」と言いますが今ひとつピンときません。
そこで私が提案するのは「大阪関空スピードアップ計画」
です。
特急「はるか」にしろ、関空快速にしろ、大阪環状線が
複線のため、徐行運転せざるを得ません。
大阪環状線の速度にあわせないといけないからです。
そこで現在ある弁天町駅のプラットホームの外側に
さらに線路を敷いて複々線状態にします。
外側の線路は弁天町駅を出て地下鉄中央線のガードを
くぐると急降下して地下に潜ります。
そのままみなと通りの下をくぐると国道43号線に沿って
新今宮駅の下をとおり天王寺公園横で地上に出て
阪和線の天王寺駅舎へ直結です。
これで特急や快速は弁天町~新今宮を時速100キロ
で走行できます。またダイヤの組み方で、ほぼ環状線が
邪魔になることなく、大阪~弁天町も走行できます。
お金のないJR西日本は西九条・弁天町間の線路敷地を
一部売却して現在住宅などが建っているため、
残念ながら弁天町から梅田側の複々線は困難ですが
西九条から大阪駅へ向かい野田6丁目交差点を越えた
ところから降下して野田駅手前から地下に潜る複線を
併せて新たに作ると、さらにスピードアップが可能です。
まぁこのようなことが言えるのも弁天町の交通科学館跡が
あいまいなうちなのですが。。。
2017年1月19日木曜日
貨物列車の逆襲
今から40年ほど昔の大阪市港区の地図です。
現在「ダイヤモンドポイント」のある中突堤の先には
マリンタワーと呼ばれるものがありました。これは
展望タワーではなく、大阪港を航行する船舶すべてを
鉄塔の上のレーダーで把握するためのものでした。
立入禁止のこの場所に立ち入る機会があったのですが
まさに「ウルトラマン」の秘密基地のような機器が並び
3人ほどの人で管理をしていました。
大阪臨港線跡を何度か探索した画像をご紹介しましたが
この地図を見ればその様子がよくわかります。
大阪環状線から分岐し、血管のように港区の海岸に
線路を張り巡らせています。対岸の此花区も同様です。
なぜ、こんなに貨物の線路があったのでしょうか?
それは高度成長以前の物流は鉄道が主役だったからです。
当時は高速道路はもちろん、自動車専用道路すら
ありませんでした。
自動車、道路の発達により物流の主役は鉄道からトラックへと
交代します。鉄道輸送よりも細かい動きができ、
輸送量の調整もトラックのほうが臨機応変にできるからです。
キリンビールとアサヒビールが共同で吹田~金沢間
貨物列車を運行するニュースがありました。
佐川急便、西濃運輸、イオングループなど最近専用の
貨物列車を運行させている企業のニュースをよく聞きます。
これは早い話「運転手不足」が原因です。
運行管理も年々厳しくなっており、トラックでの輸送量は
需要があっても供給が追い付かず、結果、輸送コストも
上昇しています。
そこで、近距離はトラック長距離は貨物列車という
新しいスタイルにシフトし始めているのです。
今注目の築地市場も、大阪市中央卸売市場も、かつては
市場内に貨物列車が走っていました。
東京の豊洲市場は便利にトラック輸送ができるような
つくりになっています。私は移転反対派ではありませんが、
豊洲は通販会社に譲って新しく貨物線沿線に市場をつくるのも
一手かもしれません。
郵便事業なども高速道路の近くに拠点を作るのが
最近のトレンドですが、札幌、東京、大阪、福岡などの
長距離拠点となるポイントは貨物線がひける場所につくることが、
今後の働き手の不足に対応した考え方で、業界を勝ち抜く
戦術だと思います。
自動車の自動運転の開発に目を奪われていますが
貨物列車の自動運転のほうが簡単なのですから。
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