2015年5月13日水曜日

大阪港の風景⑤ 石田の倉庫とサイロの風景

もともと江戸時代、大阪市港区は
浅瀬だったとされています。
現在の地名の「市岡」や「八幡屋」
は当時の浅瀬を農耕地にした人の
名前から現在に至ります。

「石田」もそのひとつですが
あまり名前の知られていない町です。
というのも、安治川に面していることから
ここを貨物港の拠点にするため
わざわざ埋めた土地を切取って
港にしていったのです。
現在のサイロ通りと呼ばれる
北側にはそれに匹敵する通りが
ありましたが、そこが今の貨物港
となっています。

今回はサイロ通りに沿って弁天町から
西へ進んでみました。

石田の倉庫とサイロの風景


石田の倉庫とサイロの風景
石田の倉庫とサイロの風景
石田の倉庫とサイロの風景


石田の倉庫とサイロの風景

















朝潮橋付近、上の写真左側の円形の
建物はサイロではありません。

阪神高速朝潮橋パーキングエリア















阪神高速朝潮橋パーキングエリアです。
下は阪神高速道路の事務所になっています。

弁天町駅周辺
















逆方向の弁天町駅周辺は、高層ビルに
囲まれ都会に見えますが、

弁天町駅周辺




















弁天町駅周辺
















実は下町であり、交通科学館も閉館し
少し寂しい街なのです。

撤去中の交通科学館















2015年5月12日火曜日

ちょい昔の大阪の風景 補足


まず本文の前に大阪港の風景で
港区が開拓されたことについて触れましたが
市岡の地名に繋がる「市岡新田会所跡」の
写真です。
これは波除公園北西にあり、現在の
市岡という地名からは少し離れています。

市岡新田会所跡





















北区の変わりゆく風景ばかり取り上げましたが
今回は変わってほしくない風景のひとつ
西区の川口キリスト教会です。
築150年近くになる煉瓦造りですが
近年付近は様変わりして、今にも
消えてしまいそうな建築物です。

川口キリスト教会

川口キリスト教会
















川口キリスト教会





ここ以外にも、少し西側には、
古い建築物がありましたが
その風景は変わって行っています。

尻無川
















最後は大阪ドームから港区に入る
尻無川沿いの道から撮影です。

尻無川
















ここは1986年NHKドラマ「匂いガラス」の
ロケ地のひとつです。まだ当時17歳だった
仙道敦子が佇むシーンがあったところです。

大鶴義丹、鈴木保奈美といった後に有名に
なる人たちが演じた陰のある青春ドラマで
ここ以外にも港区、此花区周辺で撮影
されました。

そのロケ地の中でも印象的な
西区の九条と此花区の西九条を結ぶ
安治川の下にある「安治川トンネル」
(日本最古の沈埋トンネル)
は撮影していなかったので、機会が
あればレポートしたいと思います。

2015年5月11日月曜日

ちょい昔の大阪の風景 後編

ちょい昔の大阪の風景、続いては
大阪駅周辺です。
まずは大阪駅桜橋口の後ろに建つ
スカイビルです。ご覧のように
ビルの右側は青空ですが、現在は
ビルが建ちあり得ない風景です。
逆に手前には旅行代理店が入居する
ショッピング施設がありましたが
それが取り壊された状態になっています。

ヒルトンホテル前から臨むスカイビル















桜橋口からガードをくぐって左へ進むと
大阪駅と目と鼻の先にも関わらず
単線の線路があります。
複々線主流の東京では考えられません。

梅田西部を走る特急くろしお















この踏切を写真と逆方向の北へ進むと
新梅田シティと呼ばれる一角があり、
海外から「日本の凱旋門」と呼ばれる
スカイビルがそびえ立ちます。

新梅田スカイビル















踏切を渡らず左へ曲がると
西梅田ガーデンシティのはずれに出ます。
目印は毎日新聞ビルです。


毎日新聞ビル














そばにはリッツカールトンホテルなど
高層ビルがたくさんありますが
ビジネス区域のため観光の人は
あまりこちらには足を運びません。


リッツカールトン正面















リッツカールトン高層棟



さらに南へ移動すると国道2号線に出ます。
平成になって道路幅が南側へ拡張されて
下の写真からはバスの右側の柵がそれを
物語りますが、今やその面影もありません。
中心左上の大阪マルビル最上階のまわる
電光掲示板も周囲に高層ビルが建ち
電光表示が見えなくなってしまったため
現在は撤去されています。

国道2号線出入橋より桜橋を臨む















改築前の阪急百貨店、右上は旧梅田駅
の土地に建てられた築40年近くになる
「阪急グランドビル」右下の銀色の塔は
築50年を越える梅田通風孔です。

阪神百貨店より阪急百貨店を臨む


















阪急百貨店の左奥に見える
ヨドバシカメラも現在は高層ビルに阻まれ
この角度からは見えません

阪急百貨店とマルチメディア梅田















もう少し左へ行と大阪駅正面にでます。

大阪ターミナルビル















現在は北側に商業施設や映画館の入居する
高層の駅ビルやグランフロント大阪ができて
人の流れは北側に集中しますが、大阪駅の
正面はこちらになります。

大阪ターミナルビル下層部















アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」で登場する大阪駅
も現在はリニューアルしてこの姿ではなく
下層部分を増床し変貌しています。
最後は少し南へ移動して中之島です。

朝日新聞ビル
















新朝日新聞ビル(フェスティバルホール・リーガグランドホテル)

















上の2枚の写真はいずれも現在はありません。
上の朝日新聞社のビルは現在工事中です。
下の新朝日ビルはすでにフェスティバルタワー
という高層ビルに姿を変えています。
わずかこの10年で東京が一極集中により
21世紀になってから急速に姿を変えて
いますが、東京以外で唯一、一帯が
リニューアルされているのは梅田周辺だけ
かもしれません。

2015年5月10日日曜日

ちょい昔の大阪の風景 前編

今日はパソコンを整理していたら
少し前に大阪市内を撮影した画像が
でてきたのでご紹介します。
サントリー本社前付近
















まずここはサントリー本社前付近です。
遠くにそびえ立つのはヒルトンホテル、
まだグランフロントはなく貨物駅だった
頃のものです。
堂島薬師堂
















その先を北新地の方へ入ると奇妙なものが、
よく見ると、お地蔵さんのような・・・・・
調べると「堂島薬師堂」という由緒ある
施設だそうです。

朝の北新地

















朝の北新地はこんなものです。
大阪国際会議場
















自転車から撮影しているのでぶれてますが
大阪国際会議場です。
会議場という施設にも関わらず
ご覧のとおり1階は空洞のようになっていて
欠陥建築と罵られております。

堂島川沿い
















撮影しながら自転車で走ったこの道は
結構爽快ですが、走りながらの撮影は
やめましょう。
堂島川沿い

堂島川沿い

堂島川沿い
 このあたりの風景を見てると
「水の都」らしさを感じます。


扇町公園
関西テレビ付近
































扇町公園、関西テレビ付近です。

中之島公会堂
中之島公会堂
















中之島公会堂付近です。
こうしてみると、緑が多い都市に
見えますが、東京には遠く及ばない
コンクリートシティなんです。

神山町交差点

神山町の交差点。
ここから先がなかなか北伸しないように
都市計画の遅れも原因のひとつです。
梅田の観覧車
















しかし民間企業は元気です。
阪急の商業ビル屋上の観覧車も
その象徴です。

2015年5月9日土曜日

箱根山火山活動

箱根山火山活動が活発になり
大涌谷周辺の観光ができなく
なっております。

これらに対して地元の観光に
関わる旅館、ホテル、お土産屋
などの観光施設からは
規制は一部のもので、
その区域以外の箱根は観光
できるので、観光に来てほしい
と訴えています。

しかし火山活動は地表から
観察したデータをもとに推定した
ものであり、実際どうなのかは
わかりません。
規制は噴煙地周辺300mと
いわれていますが、大自然に
とっては300mも30㎞も大差は
ありません。

確かに春の観光シーズンに
お客様が訪れないことは
商売にとって大損害ですが
根拠のない判断で観光客を
呼び寄せて大参事が起こって
しまうと今後の観光に打撃を
与えることは必至です。

過去に大きな津波被害の
経験がありながら
東日本大震災であれほど
被害が大きくなった要因は
地元住民の意識の甘さが
あったと思います。
今一番大切なことは
目先の利益に囚われず
常に最悪を考えることです。

2015年5月8日金曜日

大阪港の風景④ 実は市街地より津波に強い

実はうちのそばに港があります。
にもかかわらず南海トラフ地震の
津波は家の中の避難でも逃れられる
予想の高さになっています。
それは戦後の台風被害により
堤防、防潮堤が充実していることと
港区の大部分が盛土をして
市街地よりも高くなっているから
によります。



















みなと通りの夕凪交差点では
高低差は目立ちませんが
裏道にはいると顕著に現れます。

港高校と道路の高低差
















ちょっとわかりにくいかもしれませんが
弁天町駅のそばにあるこの学校は
大正時代にでき、その後盛土されたため
盛土した道路より低くなっています。































港区の北側を流れる安治川と
南側を流れる尻無川にはそれぞれ
巨大な水門があります。

天保山マーケットプレース、海遊館と歩道の高低差



天保山の防波堤





















天保山へ来られた方はご存知と思いますが
内陸の歩道と岸壁の間には階段などの
壁によって遮られています。