2016年6月1日水曜日

見られている自覚のない若い女性の危険性

5月21日、東京・小金井市で、芸能活動をしていた
大学3年生の冨田真由さん(20)がナイフで刺され、
今も意識不明の重体です。

警視庁は、冨田さんから通報があった際に、速やかに
現場に駆けつけられるよう専用のシステムに登録して
いたということです。
しかし、事件発生直後、目撃者から通報が入るおよそ
1分前に女子大学生本人が「助けて」と通報していたにも
関わらず、警察が駆けつけるのが遅れたのは、事件現場に
向かわず、被害者の自宅へ急行したからです。
冨田真由さんは5月9日、警視庁武蔵野署を訪れて
「岩埼容疑者から付きまとわれている。ブログやツイッターで、
執拗に書き込みをされている」と相談していたため、
登録した自宅へ向かったのでした。
つまり警察へ相談したのが仇となったのです。

これはまさしく警察の失態です。
「相談を受けたのに、なぜ警察は岩崎容疑者に注意を
しなかったのか?」
と言う人がいます。
しかし、今回の事件の根っこには
見られている自覚のない若い女性の危険性
があげられます。

例えばスパッツやショートパンツの上に制服のスカートの裾を
極端にあげて、丈を極端に短くしている女子高生がいます。
これを「日本の乱れた性文化」と誤報した海外ジャーナリスト
もいたようですが、海外ではあまり見かけない光景だからです。
当の女子高生はかわいく見せたいだけかもしれませんが
見せることに対するリスクが認識できていないのです。
逆に言うと、この状況でも許されている日本の社会は
治安がいい国であることを証明しています。
外国の人からはおそらくコスプレと思って見ているに
違いありません。
(実際この起源はアニメ「セーラームーン」と言われてます)
イケメンから変質者まで様々な人に「見られている」という
自覚を持ったうえで短いスカートを履くのならいいのですが
自己主張だけで履いているのは危険です。

ネットが普及した今世紀になってネットアイドルなるものが
登場します。誰もがアイドルになれる時代の到来です。
また、今回の冨田真由さんのように、音楽活動をしている
若い女性も本人はアーチスト気取っていても、周囲の目は
アイドルに過ぎませんし、そんな地下アイドルミュージシャンも
ネットを使って、全国、全世界から見られています。
ネットは放送と違い通信です。
放送は一方的に視聴者に見せるものですが、
通信は相互に情報をやりとりするものです。
つまり、ネットアイドルは常に今回のような「ちょっとおかしな人」
とも対応していかなければいけないことを自覚しなければ
いけないのです。自分のやりたいようにだけしていたのでは
ダメなのです。
もちろん放送も、その場では自分のやりたいようにやって
いいのですが、後で視聴率やクレームがあるので縛りはあります。
しかし、ネットと放送では規模や距離感が全く違います。

今回のニュースやワイドショーの報じ方を見る限り、
警察がいくら改善しようとも、このての犯罪は
まだまだ続きます。

2016年5月31日火曜日

パナソニックがテレビ用液晶パネルの生産から撤退

パナソニックは兵庫県姫路市でのテレビ用液晶パネルの生産を
9月末にやめると発表がありました。
テレビ用液晶パネルの生産から撤退するのです。
これで国内メーカーでテレビ用液晶パネルを生産するのは
シャープが台湾メーカーと共同で運営する堺のみとなりました。

かつて日本のメーカーはエレクトロニクス分野では最先端の技術
で世界を牽引していましたが、なぜ、いつから、このようになって
しまったのでしょうか?
私が気になり始めたのは1997年です。
1976年大阪の心斎橋にソニータワーができてから、私はソニー
製品にひかれ、たくさんのソニー製品を購入しました。
カセットテープ、CDを規格し、トランジスタラジオ、ウォークマン
などを次々と製品化し、「小型化=高性能化」というコピーは
まさにSONYの象徴でした。
SONYがビデオの規格で失敗しても、日本のメーカーは世界の
トップを走り続けます。そんな中「ウインドウズ95」というソフトの
登場により、パソコンが家庭や企業に使われ始めます。
そして1997年はじめに私は東芝製のパソコンを購入します。
映像編集のため購入したのですが、当時のパソコンでは対応
できなかったので、対応させるために高速ハードディスクを
ボディに組み込もうとパソコンのケースを開けると、中の部品は
大半が中国語で衝撃を受けました。英語の部品もありましたが
日本語の部品はありませんでした。

それから少しずつわかってきたことがあります。
アナログでは技術力の差がでますが、デジタル化では作り方
さえわかれば、どこの誰が作ろうができた製品は同じです。
結局労働力の安価なメーカーが有利になります。
実際、アップルのアイフォンは大半、発展途上国が生産して
アップルは設計して発注したあとは組み立てて販売しているだけ
なのです。
この体制は10年前から確立されているのですが、その流れに
日本が気づかなかったのは、かつての「ブランド名」があった
からです。

このニュースを「悲しいニュース」とか「寂しい話題」と思っている
企業の役員がいるとすれば、その企業は先行きがあやしいと
言えます。

2016年5月30日月曜日

オバマ大統領、広島訪問。

5月27日金曜日、戦争で原子爆弾を使用した唯一の国
「アメリカ合衆国」の現役の大統領としてはじめて
オバマ大統領が爆心地であった広島市の平和公園を
訪れました。





















































平和公園の原爆資料館を視察したのち、上の画像のとおり
献花、演説、被爆者との面会をしました。
演説が予定の倍以上の時間となったからか、
原爆ドームへは足を運ばずに打ち切りました。

私は以前「ケリー国務長官in広島」でノーベル平和賞を
受賞した大統領であれば、さりげなく広島、長崎を訪問し
被爆者の声を聞くことが必須で、被爆者も謝罪を期待して
対面すべきではないと言いました。
被爆者の方々の姿勢は本当に立派であったと思います。
現在の我々の暮らしは、発明や発展からだけではなく
犠牲からも成り立っているのは「事実」であります。
しかし、その犠牲に実際関わった人は、様々な感情が
芽生えていて当然です。それを超越して、大きな視野で
大統領と対峙するその姿には本当に感動しました。

日本人として今後も私はアメリカに謝罪を求めるべきではない
と思います。
それよりも、ケリー国務長官やオバマ大統領の訪問を機に
今後、アメリカから日本に訪れる観光客、ビジネスマンたちが
東京、京都だけではなく、広島にも足を運んでほしいと
いう事です。
その流れで、ヨーロッパや中東、中国、朝鮮、様々な人に
平和公園に来て、原爆資料館と原爆ドームは見てほしいと
思います。
もちろん、日本人も同様です。
現在も平和記念資料館は伏見稲荷大社に次ぎ
外国人旅行者の人気観光地ではありますが
今後世界中の人々が広島を訪問するようになれば
オバマ大統領の広島訪問は歴史に残る訪問であったと
言えると思います。

広島駅から路面電車2か6系統で原爆ドーム前下車













2016年5月29日日曜日

脅迫政治

関西電力が「原子力発電所が稼働できないので、
電気料金を値上げします」というのは、消費者に
対する脅迫だという声があがりました。
「脅迫政治」とは、「消費税増税ができないので、
社会福祉に関する予算は削減、延期します」と
いうような事をさします。

そもそも、少子化、高齢化社会の到来で先行き
が不安な中、個人の消費は冷え込んでいます。
企業も時代の流れが加速しているため、大規模な
設備投資にふみきれずにいます。
しかし、企業利益も個人給与も総じて増えています。
私は「消費税」という税制自体が時代遅れだと
思います。収入はあるが消費に繁栄されないので
あれば、収入に対して重点的に税金をかけるべき
です。それも高額所得者になればなるほど税率を
あげるのです。そして、この制度を税金で給与を
得る人にも適用します。古い考え方で国の財政を
健全にはできません。

消費税増税が延期する見通しとなっています。
野党はそれをアベノミクス失敗と言っています。
アベノミクスが上手くいかないのは、古い考え方で
経済を活性化しようとしているからです。
企業に「給与あげてください」「設備投資してください」
と言うだけではダメです。首都機能を大阪に移すとか
高架橋などの橋梁、トンネルなどを含む建築物は
建築から100年以内に建替えないといけないなどの
法律を設けて、無理やりにでもお金を動かす覚悟もなく
景気がよくなるはずがありません。
また、野党がいくらアベノミクスにケチをつけても
野党に任せるともっと酷い結果がでることを国民は
知っているので、政治的に何の解決にもなりません。

ただひとつ言いたいのは
「××できないから○○できません」
という脅迫的な考え方はやめてほしいと思います。

2016年5月28日土曜日

エースの条件

伊勢志摩サミットよりもアメリカのオバマ大統領の
広島訪問でにぎわうニュースの中、今回とりあげるのは
阪神タイガース岩貞投手の初完投初完封勝利です。

阪神はこれまで先発、中継ぎ、抑え投手が安定して
失点の少ないチームでしたが、最近は藤浪投手以外の
若い投手の台頭がなく、高齢化していました。
今年はその問題が一気に表面化し、先発投手は
数が揃ってきたものの、中継ぎ抑え投手は崩壊の危機に
きていました。
そして昨夜、今年になって先発ローテーションの一角を
担う岩貞投手がプロ初完投勝利を今季チーム初の完封で
飾りました。

岩貞投手は入団3年目の24歳の投手です。
今年になり好投を続け、現在防御率セリーグ2位という
すばらしい成績ですが、終盤になるとバテることが多く
好投しても7回くらいで交代され、後に投げる投手が
打たれて勝利投手になれないというパターンが
続いていました。
昨日も8回で118球を投げて9回に打順がまわってきて
誰もが代打を送られて交代するものと思っていました。
「9番、ピッチャー岩貞」
このアナウンスだけで東京ドームに大歓声が上がり
異様な盛り上がりを見せます。
不甲斐ない抑え投手に託すよりも、ここまで頑張ってきた
岩貞投手に最後まで投げてもらいたい、その結果逆転負け
しても納得するという監督、コーチ、ファンが一体となった
場面でした。

結果、9回を抑えた岩貞投手は初完投完封勝利と
なるわけですが、流石に9回は外野にいい当たりを
打たれました。しかし結果オーライでもアウトを重ねられた
というのは、岩貞投手に力があったからだと思います。

高校野球でもプロ野球でも、私が描く「エースの条件」とは
「味方のチームが5点取ってくれたら4点以内に抑える、
1点しか取ってくれないなら1点も与えない」投手です。
「初回に1点を取ってもらったので“この1点を守れば勝てる”
と自分に言い聞かせて投げた」
こう考えてそのとおり結果を残せた岩貞投手は
藤浪投手、能見投手など先発の好投手が揃う阪神の中で
明らかにエースと呼べる存在です。

2016年5月27日金曜日

リーマン・ショックということば

安倍晋三首相は主要7カ国(G7)首脳会議(伊勢志摩サミット)
に出席後、記者団に次のとおり報告しました。

今回のサミットで、世界経済は大きなリスクに直面している
という認識については一致することができた
(世界経済に関し)最近の14年6月~16年1月には
リーマン・ショック前後の08年7月~09年2月と同じく
55%下落した
世界経済は分岐点にある。政策対応を誤ると、
危機に陥るリスクがあるのは認識しておかなければならない

首相はこれまで、消費増税について「リーマン・ショックや
大震災のような事態が発生しない限り実施する」と繰り返し
発言していました。今回の発言は「リーマンショック前後の状態」
と「リーマンショック」ということばを使用し、この先安倍総理が
消費税延期を視野に入れているものとみられます。

先日の呟き「思い切った税制改革」において
「今、消費税増税を取りやめると表明すると、伊勢志摩
サミットでの立場が悪くなるので、本音がでるのは
参院選の前か後かになりそうです。」
と私は述べましたが、サミットで言える空気になったので
このタイミングで切り出したのだと思います。
ということは、参院選が衆参同時W選挙となる可能性も
大きくなってきました。

今回の消費税増税については「軽減税率」なるものが
セットとなる前提でした。
「引き上げ延期になるのかならないのか」が政治的な
タイミングで左右されていることだけで、時間やお金が
無駄に動いていることを首相は認識できているのか?
私が気になるポイントです。

2016年5月26日木曜日

40年前の番組表から見るテレビ番組の衰退

お昼のテレビ番組を見て思いました。
最近、テレビの番組の放送時間が総じて長くなってませんか?

現在、大手民放各社は13時で終わるお昼の番組がありません。
昔はサラリーマンが定食屋でご飯を食べた後、店のテレビを見て
一服し、午後1時が近づいたら会社に戻るというパターンが多かった
と思います。とろが今は2時頃まで続く番組が多いので、時計を
見ずに、ゆっくりテレビを見ていたら遅刻してしまいます。
最近はご飯を食べた後は、ネットやゲームをしているので
こんな心配は不要なのでしょうか?

ふと気がつくと19時からの番組も同様です。







上は某サイトで掲載されていた40年前のテレビ番組表です。
昔は人気番組の再放送を夕方に放送していましたが、夕方6時
からはニュース番組をする傾向になっていく、その時のものです。
この後「夕焼けにゃんにゃん」というフジテレビ系列のバラエティ番組
の登場から、再放送枠は消滅する傾向にあります。
19時台は、アニメ、特撮、バラエティ、ドラマなどを30分枠×2で放送
していましたが、今は60分枠が常識です。

テレビの需要やスポンサーの都合にもよるのかもしれませんが、
番組の本数は減って放送枠は大きくなっているようです。
それは制作コストの削減につながり経費削減となる一方で
番組の質の低下は免れません。
番組がつくれない理由のひとつに企画力が乏しいことも言えます。
毎日放送で深夜放送されていた「夜はクネクネ」という番組は
NHK「鶴瓶の家族に乾杯」に代表される、芸能人が日本各地を
歩き回る旅番組、温泉番組、グルメ番組の基本となりました。
90年代からも深夜番組の企画がヒットしてゴールデンの時間帯に
進出する傾向がありましたが「めちゃ×2モテたいッ!」が「めちゃイケ」
として残っている以外はあまり印象がありませんし、この番組が
あまり現在のテレビ番組に影響を残しているとも思えません。

広告収入を得るのにテレビ業界が苦戦していると言われますが
テレビにはまだまだ可能性はあると思いますし、今も影響は大きい
と言えます。
最近の番組で凄いと感じた企画もあります。
NHKの「ケータイ大喜利」というメwebとテレビを組み合わせた
番組です。
このような新しいアイデアの番組を今後も期待します。