2015年8月23日日曜日

ロシアが許される風潮

昨日メドベージェフ大統領は択捉島を
視察し「日本とは友好関係を築きたいが、
ロシア領と関連づけられてはならない」
と日本の北方領土はロシアの領土とし、
この地域の軍事力強化を表明しました。

でもご説明の通り、北方領土は日本が
国際社会に対して敗北宣言をして武装
解除の後、ロシアが奪い取ったのです。

明治維新の頃は千島列島の択捉島まで
が日本領でそこから先がロシア領でした。
1874年、当時日本とロシアが統治して
いた樺太をロシアの領土とする代わりに
千島列島すべてを日本の領土として
取り決められます。
しかし現在日本が主張する「北方領土」
は千島列島すべてではなく、明治維新
以前から日本の領土であった国後島、
歯舞諸島、色丹島、択捉島のみです。
すべてを返還して欲しいと言っている
わけではないのです。

この頃、ロシアは千島列島のみならず
当時の満州も含め、軍人ではない移住
した民間人を多数殺傷しております。
最近でも大韓航空やマレーシア航空の
旅客機を爆撃して、何の罪もない人を
多数殺傷しています。
第2次世界大戦の戦勝国が国際連合
の常任理事国になっている今、ロシア
が何をしても許されるのかもしれません。

択捉島を自国の領土と主張するだけなら
まだしも軍事要塞とするのであれば
脅威になるのは間違いありません。
これはもはや日本とロシアの問題では
ないことをアメリカや国際社会は認識する
必要があります。

2015年8月22日土曜日

アニメの主題歌が進化しはじめている(後編)

平成にはいると「ビーイング系」と呼ばれる
露出の少ないミュージシャンが台頭してきます。
最初はドラマ主題歌やCMソングとのタイアップ
が多かったのですが、次第にアニメにも進出
します。「スラムダンク」や今も放映が続く
「名探偵コナン」がその例です。2000年頃
には売上のピークを過ぎた浜崎あゆみや
ELTも登場し、このavexの戦略にsonyも
対抗し1997年「aniplex」の前身となる
関連企業でアニメに本格参入します。

音楽を売るためにアニメにひっつく傾向は
ミュージシャンをセールスするだけでなく、
アニメの声を担当する声優を歌手として
売り出す戦略をとるところも増えてきます。
1996年林原めぐみが「Give a reason」で
トップ10入り後数年間ヒット曲を連発した後
2004年「innocent starter」で初のトップ10
を果たした水樹奈々は2009年よりNHK
紅白歌合戦に毎年出場して声優歌手という
ジャンルを築き上げました。
椎名へきる、平野綾などなかなか売れても
苦戦している現実はありますが、今後も
各社声優歌手を成功させようという野望は
声優がアイドルのようにユニットを乱発して
組む状況から察せます。

声優歌手がなぜこれほど増えているのか?
もちろんアニメという媒体が販売に長けている
ところもありますが、声優が歌を歌うと普通の
歌手とは違う表現力があるからだと思います。
國府田マリ子の「私が天使だったらいいのに」
がその代表と言えます。
もうひとつはアニメの雰囲気を持ち込みたい
狙いがあります。「けいおん!」のオープニング
テーマ「Cagayake!GIRLS」「GO! GO! MANIAC」
が象徴するようにアナウンサーか声優じゃないと
歌えないような歌いまわしができ、それによって
自由奔放で新しい言葉を歌詞に散りばめて
独特のポップスが完成するのです。
この流れが少しずつ新しいアニメ主題歌への
流れになっているように思います。

アニメのCD売上も業界全体の下げ幅よりは
緩やかなものの下落傾向は否めません。
そんな中アニメにハマった人が主題歌を
買いたくなるような音楽をつくる必要が
あります。その結果、作品に準じた歌詞を
用いる風潮になっているのです。
音楽を作る側としては今までよりハードル
が上がりますし、レコード会社も苦労は
すると思います。しかしアニメファンの
期待を裏切らないことは過去の歴史が
証明しています。

2015年8月21日金曜日

アニメの主題歌が進化しはじめている(前編)

ヒルクライムの「言えない 言えない」について
1か月前に原作を読み込んで作った楽曲に
感動した話をしましたが、どうやら最近のアニメ
音楽の流れが、原作に近づいている傾向が
あるようです。

小倉唯「honey come!!」と言う曲が耳障りよく
先日ダウンロードで購入して聴いていました。
かわいい系の曲なのて恋愛ソングと思いきや
歌詞サイトで歌詞を見ながら聴くと、この曲を
エンディングテーマとして用いるアニメ「城下町の
ダンデライオン」の内容をイメージしたものに
なっているのです。具体的にはまた時間があれば
ですが、単に声優歌手が歌う歌をたまたま使用
しているわけではなく「意外にも意外」という
印象でした。

思えば今年1月からのアニメ「ユリ熊嵐」の
主題歌「あの森で待っている」も「断絶の壁」
「透明な嵐」「承認」といったアニメ独特のワード
が歌詞に盛り込まれていました。
ここにきてアニメの主題歌の傾向が昔のように
ふたたび作品と一体化をはじめているように
感じます。

簡単にアニメ主題歌の歴史を振り返ります。
「簡単に」と言っても少し長くなりそうなので
今日と明日の2回に分けさせていただきます。
なお、このブログは営利目的ではありませんので
曲名にリンクをはっていません。気になる方は
曲名を右クリックして検索願います。

手塚治虫、松本零士の昭和時代のアニメは
原作名がそのままタイトルになるようなことも
よくあり、わかりやすい主題歌が並んでいました。
ひとつのターニングポイントは1978年です。
前年レコード大賞を受賞し飛ぶ鳥も落とす勢いの
ジュリーこと沢田研二が映画「さらば宇宙戦艦ヤマト
愛の戦士たち」の主題歌「ヤマトより愛をこめて」
をリリースします。しかし沢田研二はこの曲以降
オリコン1位がとれなくなり徐々に失速します。

そんな中「伝説巨人イデオン」のエンディング曲
「コスモスと君へ」(戸田恵子)が若年層の間で
名曲と慕われ、劇場版の「機動戦士ガンダム」
の「哀戦士」(井上大輔)がヒットしてアニメの
主題歌が音楽ソフトの営業戦略の一翼を担う
ようになってきます。

昭和後期になるとアニメのための主題歌では
なく、レコード会社のためのアニメ主題歌という
傾向が高橋留美子原作のアニメなどから
でてきます。TM NETWORK「Get Wild」でアニメ
もCDもヒットすると以後はTM NETWORKの
曲がかわるがわるエンディングテーマとして
つづきます。
この頃から主題歌の内容とアニメの内容が
一致しなくなる傾向がはじまります。

2015年8月20日木曜日

半世紀では完成できないバイパス

寝屋川市の女子中学生殺害事件は同行していた
男子中学生の安否が心配され、事件はまだ謎の
ままです。亡くなられた方のご冥福をお祈りすると
ともに、一刻も早い事件の解決を望みます。















上の写真はその遺体が放置されていた現場周辺
です。これをさらに広角にしたものが下の写真で
ピンクの線は計画から供用開始されている大阪
京都間のバイパス道路です。
















吹田市、茨木市、高槻市と言えば、大阪のベッド
タウンで万博記念公園のイメージもあり清閑な
イメージもありますが、171号線や産業道路
などのそれほど広くない限られた道路に自家用
車やトラックなどがひしめき、その界隈は賑わう
反面、ガラの悪い感じも多々あります。
はやくからこの問題は認識されており、対策と
してこのバイパス道路を計画したのですが、
土地回収がすすまず未だ完成していません。

大阪市内に近い吹田界隈は道路規模を縮小
して間もなく神崎川を越え大阪市淀川区まで
届く予定です。しかしその先がまだまだ完成
までにはほど遠いようです。















なぜかこの道路の未開通付近がグーグルの
空中写真でボカされています。青い線の部分
が未開通部分です。まだ土地回収がすすんで
いないのがよくわかります。

同じような区域には他にも大阪市淀川区と
郊外を結ぶ道路が計画されていますが
おそらく私たちが生きている間の完成は
難しいものと思われます。東京のように
地下道路も選択肢に加えないといけない
かもしれません。

2015年8月19日水曜日

未来に思いをはせた少年たちのその後

それでは、なぜ日本人は未来への思いが
冷めていったのでしょうか?
私は世界トップクラスの経済大国となり
守りにはいったからだと思います。

それを象徴するのがソニーです。
カセットテープ、CDを世に送り出し
トランジスタラジオからはじまり
ウォークマンという電機製品を携帯する
文化を創り出しましたが、企業としての
力を高めるため、経営の効率化を求める
ようになって急激に衰退した企業です。

未来に思いをはせても、利益は得られず
豊かにはなりません。
サイコパス等の未来社会を描いたアニメ
もなかなか社会に受け入れられないのが
現状です。
恐らく、そのようなストーリーにはいる
想像力が乏しくなっているのでしょう。
とにかく結果を求めているのです。

しかしリニア新幹線の工事が始まった
ように、最近未来への夢を実現する
傾向があり喜ばしく思います。
電気自動車が最近販売されていますが
大阪市バスが現在のカラーリングに
変わったきっかけは1972年登場の
電気バスと呼ばれる電気自動車と
いうことをご存知でしょうか?
今でこそハイブリッド自動車から電気
自動車や水素自動車というのが当たり前
という時代ですが、電気自動車は別に
近年登場したものではないのです。

凍結されていた夢や未来の計画が再び
動き始めているのは、半世紀前に未来
を描いたものを見た少年が成長して
社会を動かせる立場になったからだと
思います。
今後日本が発展するには今の少年に
いかに大人が夢を描けるかです。

まだコンピューターがオープンリール
のテープに書き込んでいた時代に
このような想像をされていました。

半世紀近く前に想像していた未来の授業風景
















学生が体罰を受けている姿が描かれて
いるところが笑えますが、想像通りの
未来が現在になっています。

2015年8月18日火曜日

1970年頃の日本が描いた未来

米国HTT社は、時速1,200キロで乗客を輸送する
ハイパー・ループという交通手段の実験線を作る
計画を発表しました。
真空状態のような低圧のチューブ内をカプセルの
ような列車で移動するしくみで摩擦もなく少しの
力で高速で移動できるというものです。

これは起業家イーロン・マスク氏に考えられた
アイデアだそうですが、実は似たようなものが
半世紀近く前の日本の図鑑で紹介されています。

1970年頃の学研学習図鑑より






















別にケチをつけているわけではありません。
当時日本は大阪万博が開催されていた頃です。
パビリオンの素材が後に東京ドームなどで
応用されていることは前に述べましたが
世界初の携帯電話や介護入浴器の原点となる
人間洗濯機が展示されており未来についての
アイデアがいろいろ発案されていました。
そのうえ、ウルトラセブン「第四惑星の悪夢」
のように、夢のある未来の影までも想像されて
いました。

しかし東海道新幹線の最高速度が1964年
開業からのぞみ登場までの28年間引き上げ
られなかったように、日本人の未来への思い
は徐々に冷めていっています。
政治経済を含めて、未来のことを考える意欲が
現在を充実させることに繋がると思います。

最後に半世紀前に想像された未来の日本の
イラストをご紹介します。

2011年の東京

















走れ、空中弾丸列車






















1969年に描かれた20年後

















2015年8月17日月曜日

アメリカの沈黙

8月14日安倍首相は、戦後70年談話を発表しました。
次の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない
とする一方、過去を受け継ぎ、未来へと引き渡す責任が
あるとし、過去の行いについて「事変、侵略、戦争」の3つ
を挙げ、平和への決意を表明しました。
そして今後世界の平和と繁栄に貢献すると述べました。

先の世代に、謝罪を続ける宿命を背負わせてはならない
とは言いましたが、今後も日本は謝罪をつづけることだと
思います。
戦争をして世界に迷惑をかけた日本か悪いから謝ります
と日本が謝り、関係国もそれに頷く繰り返しで、本当に
よいのでしょうか?

私はそろそろアメリカ合衆国が勇気を持って、太平洋戦争
について語るべき時ではないかと思います。
1932年。日本の731部隊が中国において人体実験や
生物兵器開発をしていた事象。
1937年。日本軍が中国南京市において30万人の市民を
虐殺したという事件。
1941年。日本がアメリカに奇襲をしかけた真珠湾攻撃。
その頃あったとされる日本軍韓国従軍慰安婦問題。
1945年。広島、長崎への原爆投下。降伏後ソビエト軍
の日本人惨殺。
これらの真実の欠片が最近になって漏れ始めています。
たとえば南京事件を報じたニューヨークタイムズの
通信員が南京で日本軍が虐殺する光景を見なかった」
「中国兵が安全区に入り、南京市民に乱暴をしていた」
など証言しているのです。

アメリカ軍諜報部はこれら一連の詳細を戦中戦後で把握
しているはずなのですが、口を閉ざしたままです。
中国、ロシアそして韓国までもが、真実を捻じ曲げようと
しているのを傍観しているのです。
何より可哀想なのは政治家も含めたアメリカの国民です。
最近でこそ経済が悪化してそれどころではないものの
「世界の警察」「世界の指導者」と自負してきておりながら
歴史の真実に口を閉ざす一部の思惑によって、裏切られ
つづけているからです。

もちろん日本が犯した罪は大きくこれからも謝罪を続けます。
しかし真実が歪むにつれ、新しい戦いへの動機が生まれ
いつの日かアメリカの沈黙から新しい悲劇はくり返されます。