2016年6月17日金曜日
東京電力さん、真面目にしてください。
2011年の福島第1原子力発電所事故時に
核燃料が溶け落ちる「炉心溶融(メルトダウン)」の
公表が遅れた問題で、東京電力の第三者検証委員会
(委員長・田中康久弁護士)は16日、経緯を調べた報告書を
正式に公表した。
当時の清水正孝社長が「(首相)官邸からの指示により、
この言葉(炉心溶融)は使わないように」と社内に指示した
などと記載し、官邸からの圧力があったとみられることを指摘した。
広瀬社長は第三者委との面会後、報道陣に対し
「炉心溶融の公表の件は、皆様に大変なご心配をおかけ致しました」
と陳謝。「再発防止などの対策を今月中にはしっかりとまとめて
私の方からまた改めてご報告をさせていただきたい」と述べた。
民進党の菅直人衆院議員は「私自身が指示したことは一度もない」
と反論した。報告書に対して「『官邸側』が具体的に誰なのか
明らかにすべきだ」と指摘した。
民進党の枝野幸男幹事長も「私自身も記者会見で炉心溶融などを
認める発言をしている。
それにブレーキをかけるなんてありえない話だ」と否定した。
以上は日本経済新聞からの抜粋ですが
官邸の誰からどのような言葉で指示があったか
明らかになっておらず、民進党からケチがついている状態で
「再発防止などの対策を・・・改めてご報告をさせていただきたい」
などと言える東京電力の広瀬社長の神経がわかりません。
もちろん、官邸がどういったかは、政府が調査すればいいのですが
東京電力は責任をもって調査する必要があります。
それで誰が得をして、誰が損をするということではなく、
問題点があれば調査して改善するのが企業として当然では
ないのでしょうか?
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4 段階を
繰り返すことによって、業務を継続的に改善するPDCAサイクルは
特別なことではありません。そこでは、誰がいつ何をしたか、
それによってどうなったのか、ひとつひとつ事実確認をしなければ
改善して次の計画へはすすめません。税金ではなく、収益で
収入をえている企業であれば、必ず誰が、いつというところまで
突きとめられるはずです。
ここをしっかりしないから、どこかの県の裁判所は、国の安全委員会が
GOサインをだしても原発再稼働を認めないのです。
東京電力さん、真面目にしてください。